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中村勘三郎、一発勝負で挑んだ舞台の映画化に撮り直しを希望? 2008/1/17 13:09配信

(C)筧みゆき

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歌舞伎の舞台を高性能デジタルカメラで撮影した、「シネマ歌舞伎」という新ジャンル映画の上映が開始されて3年。5作品目にあたる『野田版 研辰の討たれ』が1月12日から全国公開され、これを記念して主演の中村勘三郎が舞台挨拶を行った。この作品は、野田秀樹が脚本・演出を手がけ、2005年に歌舞伎座で披露された舞台を映像化したもの。1回での撮影を映像化したために、勘三郎は「セリフを間違えているし、撮り直したい」とちょっぴり悔しさを滲ませた。

勘三郎と野田は同じ年ということもあってか以前からよく飲みに行くほどの仲で、勘三郎はずっと野田に歌舞伎の演出を依頼していたという。撮影は歌舞伎座にて一発勝負で行われたが、勘三郎は「セリフを忘れてしまったり、逆に言ってしまったり。私、ボロボロですごくひどいんです」と告白。「できれば撮り直したい」と吐露するが、それがこの「シネマ歌舞伎」の面白いところでもある。舞台上の役者の息遣い、興奮度がリアルに伝わってくるのだから。さらに「野田版」と銘打つだけあって、勘三郎が舞台狭しと走り回り、テンポ良い笑いで、歌舞伎というより現代劇を観ているかのようである。「現代の素晴らしい作家が演出した現代の歌舞伎」と勘三郎が話すとおり、普段歌舞伎を観ない人、歌舞伎初心者にもうってつけの作品となっている。

2008年には山田洋次が勘三郎主演で『人情噺文七元結』を監督し、シネマ歌舞伎として上映する。こちらは通し稽古から千秋楽まで4回に渡ってカメラを回して撮影されているため、勘三郎も「山田監督がカット割まで考えて撮ってくれたので、納得の出来」と自信満々。

「歌舞伎を観た事がない人でも敷居が高くない作品。『勧進帳』よりはこちらの方が歌舞伎の勉強になる。今、始まったばかりの試みですので『こんなものかなぁ』と思って観に来てくれれば嬉しい」と、日本の伝統芸術の新しい試みを力強くPRした。『野田版 研辰の討たれ』には、市川染五郎、中村七之助 、中村獅童といった若者にもなじみの歌舞伎役者が多く出演している。2005年当時の時事ネタが入るなどした楽しい舞台は、新年の笑い始めにも適した作品である。

『野田版 研辰の討たれ』
東劇ほかにて公開中

取材・文:筧みゆき

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