長嶋茂雄終身名誉監督、木梨憲武らも応援に！　話題作『ポストマン』舞台挨拶 2008/3/3 昼12:14配信

長嶋一茂が主演・製作総指揮をつとめる郵便配達人が主役の映画『ポストマン』が、3月22日（土）の公開を前に、舞台挨拶付き完成披露試写会が開催された。

上映後、主人公の郵便配達人役を演じた長嶋一茂、娘役の北乃きい、息子役の小川光樹、先生役の原沙知絵、今井和久監督、主題歌を歌う小松優一らが登壇し、作品への思いを語った。

幼い頃に『ロッキー』を観て以来、映画制作への夢を忘れなかったと語る長嶋。「一昨年に郵便局員の方とお会いするきっかけがあり、1通の手紙を届ける情熱とプロ意識、伝わる温かさに感動し、最初に作るなら郵便局員をテーマにした作品を作りたいと思った。それから2年をかけ、やっと作品をみなさんに披露できたことを感慨深く思う」と熱く語る。

本作のテーマとして描かれる“家族の絆”。長嶋が家族とのエピソードを話す際、父親である長嶋茂雄読売巨人軍終身名誉監督が会場に訪れていることを紹介すると、場内から拍手が。「小学生の時、初めて父親と観に行った映画が『柳生一族の陰謀』だった。父親の楽しそうな表情が忘れられず、いつか父親を喜ばせたいという思いもあった」と胸の内を明かした。

スペシャルゲストに登場したのは、実家が自転車屋という縁もあり、自転車屋役を熱演した木梨憲武。長嶋とプライベートの付き合いも多い木梨は、「オヤジが着ていた作業用のつなぎやパンク用の修理箱、全部自前で出演しています（笑）」と裏話を暴露、会場を爆笑の渦へと巻き込んだ。

本作は、郵便局の窓口にて映画チケットが販売される第1号ということもあって、日本郵政株式会社取締役兼代表執行役社長であり、映画にも出演し、エグゼクティブ・スーパーバイザーでもある西川善文氏より菜の花の花束贈呈が行われ、「全国の郵便局で働く人とその家族、そして全ての人にこの映画を見て欲しい」と挨拶。

舞台挨拶終了後の記念撮影では、観客が菜の花を振り、会場いっぱいに菜の花が咲きほこり、ひと足早い春の訪れを感じさせる華やかな雰囲気で締めくくられた。

取材・文：武田由紀子

『ポストマン』
3月22日（土）より全国ロードショー