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アジアのエネルギーを結集! 新劇場で宮本亜門の新作が開幕 2008/3/28 15:29配信

「トゥーランドット」開幕 撮影:阿久津知宏

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東京・赤坂のTBS隣にオープンした新劇場「赤坂ACTシアター」で3月27日夜、宮本亜門演出、アーメイ、岸谷五朗ら出演の祝祭音楽劇「トゥーランドット」が幕を開けた。話題作の初日とあって、大竹しのぶ、寺脇康文、矢口真里らの著名人が早速観劇。劇場前にはレッドカーペットも設けられ、“祝祭”の名にふさわしい華やいだムードに包まれた。

「トゥーランドット」と言えば、荒川静香がトリノ五輪の金メダルの演技で用いたアリア「誰も寝てはならぬ」を含むプッチーニのオペラで有名。だが本作は冷徹な心のトゥーランドット姫(アーメイ)、彼女に求婚する王子カラフ(岸谷五朗)など元の設定をわずかに残しつつも原作にはないキャラクターを多数加え、ストーリーも新たに生み出されたオリジナルの音楽劇だ。音楽は日本の映画音楽の第一人者・久石譲が全曲を書き下ろし、衣装も世界的デザイナーのワダエミが手掛けるなど、アジアの粋を結集した豪華なプロジェクトとなった。

まず冒頭からスケールの大きさ、ビジュアルの豪華さに圧倒される。舞台全面を覆わんばかりの巨大な階段のセットは段の部分が内部に収納される仕組みで、自在にうごめくたび、舞台が丸ごと息づいているような感覚に陥る。また氷の心のトゥーランドットは青、内に激しい炎を秘めるカラフは赤など、登場人物の内面を衣装の色彩で見せる試みも、実に鮮やかに成功を収めている。そしてストーリー。観念的なものに走らず、ある意味容易な筋立てにしたことで、作り手側の伝えたいメッセージが際立つ形となった。そのメッセージは現代に、そしてアジアに根ざす者なら老若男女問わず響くであろう力強さを持っている。岸谷五朗、早乙女太一、中村獅童らバラエティに富むキャストは適材適所で、それぞれが個性を発揮しつつも調和のとれたバランス。台湾の歌姫・アーメイ、歌手の安倍なつみ以外は普段あまり歌う機会のない俳優たちだが、それぞれの役にふさわしい説得力のある歌声を披露していた。

日本を代表するエンターテインメントの担い手、宮本亜門の手腕はここでも存分に発揮されたと言えるだろう。祝祭的なスペクタクル感を失わずに深みのある人間ドラマを紡ぐという難題を、優秀なスタッフ、キャストと手を携え見事乗り越えてみせたのだ。"日本からアジアへの発信"に挑んだアグレッシブな意欲に、そしてその見事な成果に、総立ちの観客は万雷の拍手を贈った。

東京は、4月27日(日)まで赤坂ACTシアターにて公演。その後、5月2日(金)~5月9日(金)まで大阪・梅田芸術劇場、5月13日(火)~5月22日(木)名古屋・御園座で行われる。

ライター:武田吏都

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