大反響だった宮部みゆき原作のTVドラマが劇場公開で酒井美紀「幸せな気分」 2008/4/4 17:21配信

話題のベストセラー小説を、日本映画界で活躍するスタッフとキャストで映像化してきたWOWOWの「ドラマW」。昨年放送され大好評を得た作品のうち6作品が「観るベストセラー」と題してソニー・ピクチャーズ　エンタテインメントからDVDリリースされるとともに、『長い長い殺人』が劇場公開されることが4月3日発表された。この日行われた記者会見では、劇場公開の決定した『長い長い殺人』の出演者、長塚京三と酒井美紀が登場。長塚は「錚々たるメンバーが集まった作品。それぞれの役者が演じる役をしっかりマークして楽しんでほしい」と作品をPRした。

今回、劇場公開が決定した『長い長い殺人』は、登場人物の手にした“財布”がある殺人事件の真相を語っていくという奇抜な設定ゆえ、映像化困難とされてきた直木賞作家、宮部みゆきの大ベストセラー・ミステリーが原作。長塚、酒井のほかにも仲村トオル、谷原章介、大森南朋、西田尚美ら総勢40名以上のオールスターキャストが顔を揃え、『千里眼』や最近ではTVドラマ「帰ってきた時効警察」でも手腕を発揮した麻生学監督が手掛けた。この作品でごく普通のOLを演じた酒井は、「わたしは宮部さんの小説がすきだったので出演のお話がきたとき、“やった”と胸が躍りました」と宮部みゆきのファンであったことを告白。それだけに「その思い出深い作品が劇場公開までされるなんて、幸せな気分です」と笑顔でコメントを寄せた。一方、長塚は撮影秘話を披露。撮影日になんでも台風が直撃したそうで「現場は雨と風でぐちゃぐちゃ。忘れられない現場でした」と苦労話を語り、劇場公開については「自分の携わった作品が、ドラマの枠を超えて劇場でさらに多くの人のところに届く。これにまさる喜びはない」とこちらも笑顔をみせた。映画は5月31日よりシネマート六本木ほかで公開される。

一方、DVDは横山秀夫原作の『震度0』、唯川恵原作の『恋せども、愛せども』、松岡圭祐原作の『蒼い瞳とニュアージュ』など６作品が順次リリース。こちらも上川隆也、長谷川京子、深田恭子ら豪華キャストが主演を務め、『男たちの大和／YAMATO』の佐藤純彌や『DEATH　NOTE』シリーズの金子修介ら現在の日本映画界をリードする監督が手掛けたドラマで大きな注目を集めそうだ。

(取材・文・撮影　水上賢治)

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