
(左から)中島哲也監督、アヤカ・ウィルソン、役所広司、サキタハヂメ氏
映画『パコと魔法の絵本』の特別試写会が28日、都内で行われ、主演の役所広司、アヤカ・ウィルソンらが舞台あいさつを行った。
2004年に上演された舞台「MIDSUMMER CAROL ガマ王子 VS ザリガニ魔人」を、『下妻物語』(2004)『嫌われ松子の一生』(2006)の中島哲也監督が、役所をはじめ、妻夫木聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、加瀬亮、小池栄子、劇団ひとりら豪華出演者とフルCGを使用し画期的なアレンジで映像化。出演者のド派手なメークや衣装も話題を呼んでいる。わがままなジジイ・大貫(役所)と交通事故の後遺症で一日しか記憶の持たない少女・パコ(ウィルソン)との交流を軸に描く感動作。
特殊メークに3時間を費やしたという役所は「初めて見たときは嫌な顔だなと思ったが、だんだん慣れてくるんですよね。楽しかったし、芝居もやりやすかった」とコメント。出演者の中で唯一、ノーマルな容姿で登場するウィルソンは「みんなすごいメークなので、誰が誰だか分からなかった。特に阿部さんはすごくて笑っちゃいました」と笑顔で語った。
製作に2年の歳月をかけたという中島監督は「原作がとても良い話なので、映画化して多くの人に見てもらいたかった。俳優たちをいかに生き生きと見せるかが僕の課題だった」と告白。演技未経験ながらオーディションで抜てきされたウィルソンは「こういったイベントやキャンペーンなど、この夏はいろんな仕事をしてきたので、夏一番の思い出になると思う。映画をメガヒットさせるためにも、家族や友達を連れてぜひ見に来てください!」としっかりアピールした。
舞台あいさつ後、ウィルソンは劇中でパコが読んでいる絵本「ガマ王子対ザリガニ魔人」を、ノコギリ奏者・サキタハヂメ氏の伴奏に乗せて朗読。会場から大きな拍手を浴びたウィルソンは「これもまた一つの思い出です」と大人顔負けのコメントを返し、役所は「朗読もコメントも上手ですね」と感心しきりだった。
『パコと魔法の絵本』
9月13日(土)全国東宝系ロードショー
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