
(左から)舞台あいさつに登壇した福山雅治、柴咲コウ、堤真一
天才物理学者・湯川と新米刑事・内海の凸凹コンビが難事件に立ち向かう、東野圭吾原作の人気小説“探偵ガリレオ”シリーズ。昨年テレビドラマ化され平均視聴率20%という大ヒットを記録した話題作の映画版が完成し、監督、主要キャストが集結した記者会見と完成披露試写会が22日、都内で行われた。
福山雅治の映画初主演作としても注目される本作は、原作、ドラマから引き続くサスペンスフルな展開はそのままに、「すべての事象には理由がある」と豪語するクールな学者・湯川が、親友の関わる殺人事件の真相を巡り苦悩するという新たな一面が描かれる。
会見に登壇した湯川役の福山は「1年以上をかけたプロジェクトで、1年を通して役が体の中にある状態だった」と4年半ぶりにテレビドラマで主演を張った本シリーズを振り返り、「やっと公開になり、感無量です」と感激しきりの様子。映画版で湯川の親友であり、物理の天才である湯川をして“数学の天才”と言わしめる数学教師・石神を演じた堤真一は、「対決というより、認め合っている者同士の男の友情が感じられる」と作品の仕上がりに自信を見せていた。
湯川の相棒・内海を演じた柴咲コウは、男性キャストとの共演シーンが多く、福山、堤、北村一輝らの中で時に過激な話題に巻き込まれることもあったという。「(劇中の内海のように)男社会の中でもまれるって、こういうことかなと思いました(笑)」と撮影現場を振り返った。また、今回ストーリーの鍵を握る女性を演じた松雪泰子は出演が決定する前からの原作ファン。そんなあこがれの作品でキーパーソン役を担うことができた喜びを語りつつも、犯罪の秘密を背負ったヒロインを演じたことで私生活で悪夢にうなされるなど、精神的にも重圧を感じる作品であったことを明かしていた。
続いて行われた完成披露試写会では、刑事役の品川祐を加えたキャストらが現れると映画の完成を待ち望んでいた満席の観客からは歓喜の大声援が。ドラマ版から引き続いて演出を担当した西谷弘監督は、「『ガリレオ』ファンには新たな湯川たちの姿をお見せできるものに、また『ガリレオ』を知らなくてもひとつの映画として楽しんでいただけるものになったと思います」と熱く映画をPRした。
文学ファンにも、ドラマファンにも、シリーズの新たな魅力を感じさせてくれる作品に仕上がった『容疑者Xの献身』。この秋一番の話題作が、いよいよ公開となる。
『容疑者Xの献身』
10月4日(土)全国東宝系ロードショー
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