
『フライパンと拳銃』の製作発表 左:富田靖子 右:作・演出のG2
長野博が主演する舞台『フライパンと拳銃』の製作発表が9月25日、青山エリュシオンハウスにて行われた。出席者は長野のほか、富田靖子、風間俊介、黒川芽以、作・演出のG2。長野扮する主人公の役どころがイタリアンのオーナーシェフということで、レストランを会場に、出演者たちが白いクロスも鮮やかな丸テーブルを囲んで、というお洒落な会見になった。
これまでも数々の話題作に出演し、舞台経験も豊富な長野だが、「笑えるもの、コメディの要素を含めた作品を」と自ら作・演出のG2と話し合いをし出来上がった今作は、葬儀場を舞台にしたハートフル・コメディ。人気レストランのオーナーシェフである主人公が、自分の裏の稼業に絡んだ父の失踪を妻に隠すために、いっそ父は死んだことにしようと葬儀を出すことから起こるノンストップのドタバタ劇で、G2曰く「お通夜が始まる前の2時間をリアルタイムで進行するお話」。主人公の秘密だけでなく、その妻やアシスタント・シェフ、葬儀屋のスタッフまでそれぞれが秘密を抱え、謎が事件を呼ぶ内容になっているようで、「本当に秘密が多い脚本で、話してしまいたいんですが言うと叱られてしまう」(富田)。
また長野の“裏の顔”も見どころだが、「二面性を持っている、いろんな面を見せられる役もやりたいなと思い、それもリクエストしました。僕たちのことをG2さんに料理をしていただいて、それを受けて僕らが色々なドラマがある作品をひとつのコースとして提供し、皆さんに楽しんでいただけたら」と実際に調理師免許も持ち、グルメでも知られる長野らしく料理に絡めてコメント。妻役の富田は「この作品が一足早いクリスマスプレゼントになるように、観終わった後にほわっとした気持ちになるような作品にしたい」、葬儀屋スタッフ役の風間は「すばらしい作品の一部に溶け込んでいけるように努力します。あと長野君においしいお店につれていってもらえることを強く期待しています(笑)」、密かに略奪愛を狙っているアシスタント・シェフを演じる黒川は「今までしゃべったことのないセリフがたくさんあり、新境地。プレッシャーは若干ありますが、それよりもこの錚々たるメンバーと一緒に作品を作れるのがすごく嬉しい」とそれぞれ語った。
とはいえ単なるお笑いには終わらないようで、「とっかかりはドタバタコメディですが、最終的に目指すのは、夫婦の愛。目標は、とにかく最初にものすごく客席が笑いで沸いて、カーテンコールが終わったらしばらく席を立ちたくないようなじーんとした思いにさせてやりたい」とG2が目論見を語っていた。
公演は11月28日(金)から12月15日(月)まで東京グローブ座、続いて12月19日(金)から21日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて行われる。チケットは今週末、9月27日(土)に一般発売開始。
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