
(左から)イベントに参加した三船美佳、D・J・カルーソ監督、高橋ジョージ
携帯電話にはじまりGPS(グローバル・ポジショニング・システム)やATMなど、日常生活の利便性を飛躍的に向上させてきたデジタルテクノロジーの進化によって、私たちの情報は知らず知らずのうちに記録されている。その情報がもし、何者かによって支配され、人間が情報に容赦なく翻弄されてしまったら? 時代の一歩先を見据える希代のヒットメーカー、スティーブン・スピルバーグが10年も前に抱いたそんな疑問から始まった企画を、『ディスタービア』のD・J・カルーソ監督が見事に映像化した『イーグル・アイ』。主演にスピルバーグの秘蔵っ子として大活躍中のシャイア・ラブーフを迎え、正体不明の何者かによってすべてをコントロールされる主人公の逃亡劇をスリリングに描いたサスペンス・アクション超大作だ。
本作のプレミアムナイトが9日、東京国際フォーラムで開催され、高橋ジョージ、三船美佳、D・J・カルーソ監督が舞台あいさつに出席した。真っ暗な会場の中、まずはじめに映像に映し出された文字―ワタシハスベテヲミテイル―。すると突然、会場の席に座る高橋の携帯電話が鳴り、高橋と三船のふたりは謎の女から幾度となく指示を受ける。そして遂には8メートルの高さから飛び降りることを強いられ、ふたりは飛び降りるはめに!! 実はこれ、本作に出てくる一場面を再現したもの。過酷なミッションを強いられたふたりは「落ち着いて考える前に人に指図され、やらざるをえない、パニックってそういうものなんですね」(高橋)、「怖かった。涙が出ちゃう。カウントダウンされると考える暇もないというより考えられなくなる」(三船)と興奮気味に答えた。
スピルバーグが10年も企画を温めてきたアイデアを映画化した点について、「誇りに思うと同時に大丈夫かなという怖い気持ちもあった。10年間製作されなかったのは、アイディアに当時テクノロジー技術が追いついてなかったから」と語る監督。10年の時を経て、今だからこそ実現した本作、観る者の恐怖を煽る、リアリティある作品に仕上がっていることだろう。
『イーグル・アイ』
10月18日(土)より丸の内ピカデリー1他 全国ロードショー
チケットぴあに掲載されているすべてのコンテンツ(記事、画像、音声データ等)はぴあ株式会社の承諾なしに無断転載することはできません。
Copyright c PIA Corporation. All Rights Reserved.