
グリーンカーペットに登場した麻生太郎首相と、『レッドクリフ Part I』のジョン・ウー監督、出演者ら
第21回東京国際映画祭が18日、東京・六本木ヒルズなどを主会場に開幕、オープニングイベントが六本木ヒルズで開催された。今年のテーマは“環境”であることからレッドならぬグリーンカーペットがお目見え。500ミリリットルのペットボトル約1万8000本をリサイクルして製作された全長200メートルのグリーンカーペットには、豪華なスターや映画人が次々と登場。華やかな衣装とともに、秋の六本木を映画祭ムードに包み込んだ。
まず注目を集めたのが、ハリウッドを代表する実力派女優で今回初来日を果たしたジュリアン・ムーア。今年の第61回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、本映画祭では特別招待作品として上映される『ブラインドネス』を引っ提げての登場となった。共演した木村佳乃、伊勢谷友介らとともにグリーンカーペットを歩く姿は貫禄たっぷり。サインを求める熱狂的ファンを見つけると、自ら歩み出て気さくにサインに応じるなど、親しみやすい人柄もうかがえた。
また、今回は期待の若手から大人の魅力を放つ実力派まで、日本を代表する女優たちが際立つグリーンカーペットでもあった。前述した木村をはじめ、『ラブファイト』の北乃きい、『櫻の園-さくらのその-』の福田沙紀と上戸彩、『余命』の松雪泰子、『少年メリケンサック』の宮崎あおい、『コトバのない冬』の高岡早紀らが次々と登場するさまは、まさに圧巻。東京国際映画祭というステージでしかありえない豪華さに、沿道に集まったファンも思わずため息を漏らしていた。
そんな中、この日最も大きな歓声を集めていたのは麻生太郎首相。総理大臣が映画祭のカーペットを歩くのは初めてのことで、これは予想以上にインパクトが大きかったようだ。この予想外の盛り上がりに、麻生首相とともに現れたトニー・レオンや金城武ら『レッドクリフ Part I』チームは一瞬タジタジだったが、すぐさまファンの声援に応えていた。
東京国際映画祭は今月26日(日)まで開催され、最終日にはコンペティション部門15作品の中から最優秀賞の“東京サクラグランプリ”が発表される。
取材・文・撮影:内田涼
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