
(左から)浜崎貴司、大沢伸一、新田恵利
FLYING KIDSの浜崎貴司、真心ブラザーズの桜井秀俊、大沢伸一という、音楽のジャンルも、活動のフィールドも違う3人が、ひとつの曲を完成させるまでをとらえたドキュメンタリー『40歳問題』。8日、本作の完成披露試写会が行われ、浜崎と大沢、作品に出演した元おニャン娘クラブの新田恵利、村上達哉プロデューサーが舞台あいさつを行った。
本業は音楽のアレンジャーである村上プロデューサーが「(若いころは)自分が40代で音楽をやっているのが想像できなかった。アーティストがプライベートでどんなふうに考えて音楽をやっているのか知りたかった」と制作の動機を語ると、出演ミュージシャンたちも「想像もつかないことが起きて、面白さを感じた。普段できない曲ができて、このセッションが、今後の自分が作業していく中ですごく刺激になった」(浜崎)、「非常にいい経験をさせていただきました。見てもらって、意味をわかってもらえたらうれしい」(大沢)と作品をアピール。
また、「40代になってわからないことが増えて、それとを“わからない”と言えるようになったのはいいことだと思います」(浜崎)、「年代によるメンタリティーの違いはあんまり感じないんだけど、厄年とか、ケガもするし、離婚もするし、で大変」と、自身の世代観を語っていた。
40代のクリエイターやアーティストたちのインタビューに参加した新田は、「他のメンバーを見て、なんで私なんだろう?と思った。記念にいい刺激になればと思って、楽しませていただきました」とコメント。「(アイドル時代よりも)今のほうが全然幸せ!」と、“アラフォー世代の充実”を語っていた。
奇しくもイベントが行われた12月8日は、ジョン・レノンが満40歳で亡くなった命日。偶然ラジオでジョン・レノンの楽曲を耳にしたという浜崎は「曲に優しい気持ちが溢れているなと感じました」と語り、大沢は「自分も40(歳)になってから決意したこととかがあるので、志半ばで亡くなったということは残念」と、その死を悼んでいた。
それぞれにキャリアを積み上げてきた者同士の制作風景がかいまみえると同時に、クリエイターたちの生々しい創作への姿勢をも切り取った本作。すべての世代に贈るリアルな人生讃歌が完成した。
『40歳問題』
12月20日(土)シアターN渋谷ほかにて公開
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