
川村カオリ
女性向けエンタテインメントチャンネル「LaLaTV」とユナイテッドシネマによるピンクリボンキャンペーンイベントが12月17日に開かれ、ミュージシャンの川村カオリが登場した。
ピンクリボン運動とは、乳がんの早期発見と早期治療の大切さを訴えるもの。このイベントでは、10月に放送され、大反響を呼んだドキュメンタリー番組『乳がんとともに生きる~彼女たちの選択』の特別上映と、この番組に出演し、自らも乳がんと闘う川村カオリのトークショーが行われた。
川村カオリは1988年、17歳でシングル『ZOO』でデビュー。1998年にバンド・SORROWを結成し、DJとしても活躍していたが、2004年に乳がんと診断される。手術と抗がん剤治療を経て活動を再開するが、2008年10月1日、自身のブログで乳がんの再発と転移を告白していた。そしてこのたび、デビュー20周年を迎える2009年から、ソロ音楽活動を本格的に再開することを発表したのだ。来年1月23日(金)には11年ぶりにバースデーライブを開催、春にはシングル・アルバムをリリース、さらに初めての詩集も刊行されるという。
活動の再開について、川村は「この10年バンドで活動していましたが、ソロで歌を歌いたい、と思うようになりました。病気のこともあって“日本語で自分の思いを残したい、伝えたい”という気持ちが強くなったんです」と語る。乳がんと闘いながらの音楽活動となるが、「とってもヘビーな現実ではあるけれど、現実に私の身に起こっていることです。事実を受け止めて、これからも1日1日を大切に生きていきたい」と、力強く語った。
「大切なものは目には見えない、ということをいま改めてかみしめています」――。11月21日には、渋谷のライブハウスで行われた原田喧太のライブにゲスト出演し、ライブで披露するのは15年ぶりというデビュー曲『ZOO』を歌い上げた。川村カオリ、37歳。ミュージシャンとしての新たな歩みを、始めようとしている。
なお、ユナイテッド・シネマ豊洲では、川村カオリプロデュースの限定ドリンクなどが販売される「LaLaTV ピンクリボンカフェ」が期間限定でオープン。12月26日(金)まで営業する。
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