
マッスルミュージカル年末年始公演「Celebration」
秋冬公演「Magicarade(マジカレード)」も好評のうちに幕を閉じたマッスルミュージカルが、12月20日、年末年始公演「Celebration(セレブレーション)」をスタートさせた。今回は25日(木)までの<メリークリスマッスル>、12月27日(土)から31日(水)までの<カウントダウン>、さらに2009年1月2日(金)から12日(月)までの<ハッピーニューイヤー>と、上演時期を3期に分けての公演。主な演出はそのままに、それぞれの季節に合わせたアレンジが楽しめる特別なステージだ。
<メリークリスマッスル>初日、本舞台の中央から客席に伸びたエプロンステージに、リボンがかかった大きな箱が。シャンシャンとそりの音がして緞帳が上がると、LEDでクリスマスを模した舞台セットが出現。ステージ上と客席通路で、バレエ「くるみ割り人形」に出てくるような兵隊の衣裳やキラキラのミニドレスを着たキャストたちがマリオネットを真似て踊り出すと、劇場はたちまちクリスマスムードに。
マジックやヨーヨーなどでわかせるピエロたちの場面が時折挿入されるなか、前半のエキサイティングな出し物といえば「ジャンピングボックス」。ショートケーキの絵が描かれた高い跳び箱を、たくさんのキャストたちが矢継ぎばやに飛んでいく。あん馬のワザや、箱を横に並べて180度の開脚で飛び、さらに箱の上のフープを跳んで抜けたりと、1秒ごとに異なるテクニックが披露されるので目が離せない。まさに「まばたきしないで観てください」という佐藤弘道(特別出演)の言葉に納得だ。ラストは池谷直樹が挑む名物「モンスターBOX」。固唾を飲んで見守るなか、21段という高さを見事に跳んだ瞬間、劇場中が「わぁー!」という大歓声に包まれた。
その後も2メートル以上ある柱をマウンテンバイクで渡っていく「スーパースライダー」、大縄跳びをしながらラインダンスや宙返りをする「ロングJロープ」、空中ブランコで時を知らせる「からくり時計」など思わず声を上げてしまう演目が続く。一方、ジャグリングの棍棒を投げ合いながら必死に着替える姿に笑いが漏れる「マルカルジャグリング」、大真面目な男性キャストの表情がおかしい「逆立ち白鳥の湖」などコミカルな場面もたっぷり。手に汗を握ったり、笑ったりしているうちにあっという間の2時間だった。
観劇中、隣に家族連れで座っていた男の子が舞台を真剣に見入り、佐藤弘道が指揮する「オハラショウスケダンス」や「グーチョキパーダンス」で楽しそうに踊っていた姿が印象的。また客席には学生のほか、中高年のグループ連れも多く見られた。世代を超えて楽しめるマッスルミュージカルは、年末年始のイベントにピッタリの公演といえるだろう。
マッスルミュージカル 年末年始公演のチケットは発売中。また、次回公演となる「TREASURE(トレジャー)」が、2月22日(日)から4月29日(水・祝)まで渋谷マッスルシアターで開催される。チケットは、12月25日(木)一般発売。
取材・文:佐藤さくら
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