
舞台「MISSING BOYs ~僕が僕であるために~」制作発表
舞台「MISSING BOYs ~僕が僕であるために~」の制作発表が1月13日に都内にて行われた。尾崎豊の曲で構成される青春群像劇であること以外ほとんど発表されていなかった本作だが、この日ついに詳細が明らかに。注目の出演者には早乙女太一、中村あゆみらが決定した。
「彼(尾崎)が歌った、“どう生きたらいいのか、どこに向かって生きているんだろう”といったことは、今は10代の若者だけでなくすべての人の問題。でも尾崎さんは答えは育むものだと言っていた。ヒントは歌の中にあるんじゃないか」と語るのは、尾崎豊を育てたプロデューサーであり、本作の監修を務める須藤晃。その思いを形にするのが脚本・演出の鈴木勝秀だ。尾崎の生き様ではなく、群像劇という形でオリジナルの芝居を作り上げる。「ストリートダンサーやバスケの選手、ヒップホップのアーティストなど、何かを表現したいと思っている若い人たちをオーディションで集めました。彼らと尾崎さんの楽曲を合致させて、そのエネルギーを感じてもらえるようなものにしていきたい」と構想を語る。
その鈴木の言葉どおり、様々な経歴のキャストが集まった。注目は大衆演劇界のスター、早乙女太一。劇中でバンドを組む役どころという早乙女は「尾崎さんはすごく大きな存在。出演が決まった時はとても嬉しかった。歌を歌わなければいけないのは怖いですが、このようなチャンスを嬉しく思っています」と意気込みを語る。そして「尾崎さんが生きていた頃には生まれていなかった」という早乙女とは対照的に、「彼は80年代を一緒に駆け抜けた人生のソウルメイト」と語るのは中村あゆみ。「みんなでエネルギーをぶつけあってカッコイイ舞台を作れたら、尾崎も喜ぶんじゃないかな」としみじみと語る。また、オーディションで選ばれ、須藤曰く“最も尾崎豊を彷彿とさせた人物”という藤本涼は「尾崎さんの歌が大好きなので、この場にいることを光栄に思います」と緊張気味にコメント。ほかにやべきょうすけ、松本まりか、渡部累、タップダンサーの熊谷和徳、バスケットプレイヤーでヒップホップグループのSong Ridersらが出演する。
使用される楽曲については、劇場に来た人のためのお楽しみとのことで発表されなかったが「皆さんが聴きたい曲はほぼすべてある」(プロデューサー・熊谷信也)とのこと。また、この日は会場でヒップホップにアレンジされた『Scrambling Rock'n'Roll』が流れていたが、鈴木曰く「他にもR&Bにアレンジしたり、アカペラ、ブルース、もっと疾走感あるロックンロールにしたりと、新しい解釈も入れていきます」。亡きカリスマを懐かしむのではなく、尾崎スピリットを受け継ぐ新しい作品に期待したい。
公演は4月18日(土)から5月5日(火・祝)まで、東京・赤坂ACTシアターにて行われる。チケットは1月17日(土)に一般発売開始。尚、@電子チケットぴあでは、インターネット先行抽選販売「プレリザーブ」を1月15日(木)11:00まで受付中。
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