
左から前田健、黒木メイサ、平岡祐太、佐野光来
天才バレエダンサー・宮本すばるの成長を描いた同名人気漫画を映画化した『昴-スバル-』(リー・チーガイ監督)の公開初日の3月20日、渋谷東急で舞台あいさつが行われ、主演の黒木メイサ、平岡祐太、佐野光来、前田健が登壇した。
本作は、幼いころに双子の弟を亡くしたすばる(黒木)は、小劇場のオーナー・日比野五十鈴(桃井かおり)との運命的な出会いにより、弟が残した“ダンス”の世界にのめり込むストーリー。ライバルとの出会いや友情、恋をバレエを通じて知った彼女は、いつしかプロのダンサーを目指す。そして、上海で開催されるバレエ・コンクールへの出場を決意し、人生を賭けた真剣勝負がはじまる。
天才バレリーナを演じるにあたり、撮影前にこれまでにないほどにハードな猛特訓を重ねたという黒木。役柄に共感する部分を聞かれると、「練習を通し、気持ちはすばるになっていた。コンクールは本気で踊っていた」と、すばると完全にシンクロしていた様子。また、練習で相当筋肉がついたことから、「(撮影中は)マッチョだった」と笑撃告白で驚かせるも、「自信をもって観てもらえる作品になった」と太鼓判を押した。
すばるを応援するコーヘイ役を演じた平岡は、「コーヘイは、すばるに対して“LOVE”か“LIKE”なのか。微妙な感情を持つ、現代の男っぽい『草食男子』。ガンガン行くんだけど、最後は行かないみたいな。何でここで行かないんだと思った」とジレンマを告白した。しかし、すばるのような女性について問われると、「劇中のメイサさんは、マジで格好いい。世の中の男性を圧倒する女性のオーラを放っていた」と絶賛しながらも「僕は気が弱いので近寄れない」と、会場を笑わせた。
そんな完璧に見える黒木とすばるの共通点を、前田は「一見クールに見えるが、内に熱いものを秘めていて、口下手で無器用なところが似ている」と指摘。感想を求められた黒木は、照れて「ありがとうございます」と一言だけ。「『ありがとうございます』くらいしか言えない黒木さんらしさがすばるに似ている」と笑いを誘った。また、ダンス経験者の役柄から、監督の指示により1か月で8キロのダイエットをして撮影に臨んだ前田は、「(劇中と)今の感じと違います。今はリバウンド後です。レアですよ、前田の鎖骨が見えるのは」と会場は大爆笑。さらに、WBCにひっかけ、前田は黒木を“女優界のイチロー”と表現。黒木も「“女優界のイチロー”さんになれるように頑張りますけど……」と笑い、「見終わった後に、晴れやかな気持ちで劇場を後にして欲しい。前田さんの鎖骨もお忘れなく!」と爆笑のPRコメントで締めくくった。
『昴―スバル―』
全国公開中
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