闘病中の川村カオリ、12年ぶりの新曲を1コーラス熱唱 2009/3/24 10:00配信

歌手の川村カオリが、12年ぶりのシングル『バタフライ～あの晴れた空の向こうへ～』とフォトエッセイ『MY SWEET HOME～君に伝えたいこと～』のリリース記念イベントを、3月22日、東京・HMV渋谷店にて開催した。

川村カオリは1988年、17歳のときにシングル『ZOO』でデビュー。2004年に乳がんと診断され、手術と抗がん剤治療を経て活動を再開するが、2008年、自身のブログで乳がんの再発と転移を告白。本作は、音楽活動再開の第一弾シングルとなる。

イベントは、トークからスタート。川村は、「“日本語で伝えたい”と3年くらい前から思った」と新曲を制作するきっかけを話し、「自分の中でも心に残る1曲になった」と自信を覗かせた。カップリングに収録されているもうひとつの新曲『Miss You』については、「“バタフライ”が大きなテーマで歌っているのに対して、“Miss You”は近距離のメッセージを歌にしました」と語った。

また、愛娘への「個人的なラブレター」というフォトエッセイ『MY SWEET HOME～君に伝えたいこと～』については、「娘に見せたら、“ふりがなついてないじゃん！”って言われました」と話し、会場を沸かせた。本人としては、「読み返して号泣しました。こんな私的な本を出してよかったのかなって思ってます。でも、自分の手で書いて残す大切さを忘れないでほしい」と想いを語った。

そして、トーク後には、『バタフライ～あの晴れた空の向こうへ～』をサプライズで1コーラスだけ熱唱した。心を込めて歌う彼女の姿に、ファンから大きな拍手があがった。その後、握手＆サイン会が行われ、「ライブよりも握手会のほうが好きかも」と言いファンを喜ばせた。

川村カオリは、4月4日(土)深夜1時より18年ぶりの「オールナイトニッポン」で生放送のパーソナリティを務める。5月5日(火)には東京・渋谷C.C.Lemonホールで単独ライブを行う。