
中国の12歳の神童ピアニスト、ニュウニュウ
“21世紀のモーツァルト”の異名をもつ中国出身の12歳の神童ピアニスト、ニュウニュウ(牛牛)の日本デビューイベントが、7月27日にHakuju Hall(東京都渋谷区)で開催された。
1997年生まれのニュウニュウは、3歳でピアノを始め、6歳の時に1000人の前で初のソロ・リサイタルを開催。8歳で中国の名門である上海音楽学院中等部に飛び級入学(音楽院史上初)し、その後はフランス、ドイツ、アメリカほかでリサイタルを行うほか、2007年のロンドン公演ではイギリス王室のチャールズ皇太子から絶賛。また同年に112年の歴史を誇る名門レーベル、EMIクラシックと史上最年少で契約するなど、世界を舞台に活躍中だ。
7月22日発売の日本デビューアルバム『牛牛・プレイズ・モーツァルト』を記念して開催された今回の日本デビューイベントには、発売元EMIミュージックのイベント応募招待に当選した約100組200名の親子連れのほか、多数のメディア関係者も駆けつけた。
まずは盛大に拍手で迎えられたニュウニュウによるプレミア・コンサートがスタート。デビューアルバム収録曲であるモーツァルトの「ピアノ・ソナタ K.545」「きらきら星変奏曲」に加え、ショパンの「革命のエチュード」やリストの「ハンガリー狂詩曲第2番」など本格派プログラムで、12歳とは思えない驚異のテクニックを披露。「きらきら星変奏曲」の複雑な変奏や「革命のエチュード」のドラマチックな展開などで豊かな表現力を見せつけた。
演奏後のトークイベントでは、来場した子どもたちからも質問がたくさん。小学生くらいの女の子から「どうやってピアノの練習に集中したらいいでしょう?」という問いに、「最初は好奇心から始めますよね。興味を持って始めるけど、第2段階で練習は辛くて嫌になってしまう。本当に自分はピアノが好きか? と悩み、僕も早く遊びたいと思いました。お母さんにも文句を言ったり。お母さんは『本当に辞めても後悔はしない?』って言いましたが、その時に僕はやっぱり音楽が好きで、ピアノが好きだと思ったんです。泣いたことも辞めてもいいと思ったこともありました。でも今は第3段階に入り、もう音楽とピアノと離れられません。第2段階を乗り越えられるかどうかが重要なんです。親の励ましが大切です。どのくらい子供に付き合ってくれるかが。第2段階は努力があれば乗り越えられます」と語った。
ニュウニュウは、今秋に早くも再来日を予定しており、10月23日(金)に大阪・シンフォニーホールで、24日(土)には東京・サントリーホールでコンサートを開催(ともにホール史上最年少でのソロ・リサイタル)。大阪公演のチケットは好評発売中、東京公演のチケットは8月2日(日)に一般発売。
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