注目のストリートダンサー総出演でおくる一大エンタテインメントが誕生 2009/8/4 17:34配信

日本テレビ系の人気バラエティ番組「スーパーチャンプル」（2006年10月から2009年3月放映）で活躍していたストリートダンサーたちが集結し、“チャンプルオールスターズ”として挑むスペシャルステージ「スーパーチャンプルシアター」が8月3日、品川・よしもとプリンスシアターで開幕した。

ステージは2部構成で、第1部は、ダンスをふんだんに採り入れた芝居『未来サイボーグ VS 七匹の妖怪』。妖怪たちを退治すべく、タイムマシンで未来から江戸時代に送り込まれたふたりのサイボーグ。しかし、その裏には恐ろしい罠が仕組まれていて……というSFアクション物だ。友情の大切さや人間の愚かさといったテーマを巧みに盛り込んだストーリーはわかりやすく、肩の力を抜いて楽しめるが、特筆すべきは、物語においてダンスが果たす役割。妖怪やサイボーグに扮する演者たちは皆、ロボット・ダンスやパントマイム、レゲエ・ヒップホップ、アニメーション・ダンスなど、それぞれ自分が得意とするダンスによって演じる役柄を表現しているのだ。言わば、“踊ること”が“役を演じること”にダイレクトにつながっており、ダンスそのものが物語の推進力となっているのである。こうした手法は、演劇ファンの目にもかなり新鮮に映るのではないだろうか。

続く第2部『SUPER DANCE SHOW CASE』は、チャンプルオールスターズの面々が華麗なるダンスパフォーマンスを繰り広げる、まさに直球勝負のステージ。この日は、パントマイムパフォーマーKAMIYAMAの高度なテクニックや、目下人気急上昇中の男性4人組ユニット、EGU-SPLOSIONのスピード感あふれるフリースタイル・ダンスなどが客席から大きな喝采を浴びていた。ほかにも次代を担う学生ダンサーたちによるフレッシュなパフォーマンスに加え、「よしもと芸人SPECIAL GUEST」のコーナーでは永井佑一郎が登場し、テレビでもおなじみの“ナイツ”ネタを披露。夏祭りさながらの楽しげな会場の雰囲気が、さらに明るくなった瞬間だった。

客席は、チャンプルファンとおぼしき若い女性が大半を占めていたが、実際に舞台上で繰り広げられていたのは、老若男女誰もが楽しめる王道のエンタテインメント。笑い、スリル、感動……ダンサ―たちは、あらゆる情感を鮮やかに表現していた。

公演は8月12日(水)まで、同劇場にて。チケットは現在発売中。