
左から、柴田理恵、北大路欣也、真矢みき
1920年代、東京・渋谷駅前で帰らぬ主人を待ち続けた秋田犬“忠犬ハチ公”。この実話を基にリチャード・ギア主演でハリウッドが映画化した話題の感動作『HACHI 約束の犬』。本作の初日舞台あいさつが8日、有楽町・丸の内ピカデリーで行われ、日本語吹き替え版キャストの北大路欣也、真矢みき、柴田理恵が登壇した。
今回、ギア演じるハチの主人、パーカー・ウィルソン役で初の実写吹き替えにチャレンジした北大路は「ストーリーが持つ魂のようなものに引きずられる形で、役に入っていった」と役作りについてコメント。最近ではCMで犬の声も務めているが、「小さいころ、親に内緒で犬を2匹飼っていたんです。それを思い出しますね」と根っからの犬好きをアピールしたほか、夫婦役で声の共演を果たした真矢については、「役柄に声がピッタリ。真矢さんにしっかり支えられて、務め上げることができました」と“頼れる奥さん”だったと振り返った。
一方、パーカーの妻であるケイト・ウィルソン(ジョーン・アレン)の日本語吹き替えを担当した真矢は「シンプルで何より感動できる映画。感動って日常のシンプルなものから生まれると改めて知った」と作品の魅力を語り、アフレコ中も仕事だと忘れて画面に見入ってしまい「自分の思いを抑えて、(映像に)合わせていくのが大変でしたね」と感動作ゆえの苦労を明かした。
主人公が毎日通う書店の主人メアリー・アン(ダヴェニア・マクファデン)役の柴田は、先月、プロモーション来日を果たしたギアと念願の対面。以前から大ファンだったそうだが、恐れ多くて自身が吹き替えを務めたことを言い出せなかったと告白した。後日、配給会社の松竹を通して、ギアから「なぜ言ってくれなかったんだ。吹き替えは立派な共演者。共演したら僕らは兄弟姉妹なんだよ!」と温かいメッセージが届いたそうで、その優しい人柄に柴田は興奮を新たにしていた。
『HACHI 約束の犬』
公開中
取材・文・写真:内田 涼
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