
森光子
今年5月に「放浪記」上演2000回を達成し、国民栄誉賞を受賞した森光子と、多彩な活躍を続ける滝沢秀明が、来年1月、東京・帝国劇場にて共演することを発表し、9月8日都内にて製作発表を行った。
舞台は2部構成。昼の部の「新春 人生革命」では、来年女優生活75周年を迎える森が大女優役で主演し、滝沢は弟子のヒデアキ役で相手役を務める。この作品は、森の初の自叙伝『人生はロングラン』にインスパイアされたジャニー喜多川が、作・構成・演出を手掛ける新作舞台。森は「いいお正月を迎えられるよう頑張ります」と挨拶。滝沢は「大女優であり、大先輩である森さんとご一緒できるのは自分にとっていいチャンス。後ろからついて行くだけでは申し訳ないので、“森さんVS滝沢”と言われるくらい頑張りたい」と意気込みを語った。
そもそもふたりは1995年のドラマ『ザ・シェフ』の義理の母子役で初共演。ちなみに、このとき滝沢は13歳。以降、何度か共演を積み重ね、2000年には森主演の映画『川の流れのように』で共演。以来10年ぶりの共演となる。
滝沢の舞台も欠かさず見ている森は、滝沢が得意としているフライングにも触れ、「私は高い所が大好き。フライングに挑戦してみたい!!」とやる気満々。それを受けて滝沢が「個人的には見てみたいが、森さんを飛ばせるわけにはいかない。僕は全力で止めます!」と言う場面も。そして、11月の明治座公演に続き、新作舞台に挑戦することについて森は「はやく言えば、ヤケクソですね(笑)。そのうち何とかなるだろうという気持ちです。(新作舞台に)興味があるし、少しでも半歩でも進みたい。満足しないで努力すること」と語った。滝沢は「いつも後輩たちとばかりだが、森さんと一緒だと精神的にも楽だし、安心感がある」と微笑んだ。
また、今年正月の帝劇初演「滝沢革命」でセンセーションを巻き起こした滝沢は、夜の部の「新春 滝沢革命」にても主演を務める。こちらもジャニー喜多川の作・構成・演出による舞台。同時期にふたつの舞台を務める滝沢は「こういうチャンスは滅多にない。全力でやるのみです!」ときっぱり。2年目を迎え、さらにパワーアップした滝沢の新たな挑戦も見逃せないが、すでに息ぴったりのふたりが、舞台上でどんな革命を繰り広げるか、今から楽しみだ。
「人生革命」は2010年1月8日(金)から1月28日(木)(昼公演)まで、「滝沢革命」は2010年1月1日(金)から1月27日(水)(夜公演、1月3日(日)~6日(水)は新春公演〈昼・夜〉含む)まで、帝国劇場にて公演。チケットは、11月7日(土)より一般発売開始。
取材・文:松原正美
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