
阿部義晴(左)を一目見ようと遠方から駆け付けたファンも。沖田修一監督は「僕が見えている方がいるか分かりませんが…」と笑わせた。
ユニコーンの阿部義晴が13日、都内で初めて映画音楽を手掛けた映画『南極料理人』のトークイベントに出席した。
上映後、沖田修一監督とともに登壇した阿部は、立ち見も出るほどの客席を見渡して「皆さん、いい顔をしてますね」と笑顔であいさつ。阿部に音楽を依頼した理由について、沖田監督が「まずユニコーンの再結成ですね。僕も大ファンなのでビックリして。(南極観測隊員の)男が8人も登場する“男くさい映画”なので、(これにピッタリな)ユニコーンに(主題歌を)お願いできたらどんなに最高だろうって。さらに阿部さんが映画音楽に興味があるということで、そこから僕の夢がどんどん膨らんでいきました」とうれしそうに話すと、阿部は「僕もこの映画に興味があって。原作本も面白そうだなと思ってヤフオク(Yahoo!オークション)で落としました。大して読んでないですけど」と会場の笑いを誘った。
全国ツアーの合間に楽曲制作を行った阿部は「『メインテーマと、家族のきずなや郷愁をテーマにした曲が欲しい』と言われ、あとはすべて任せてもらえたので気楽にできましたね。(料理人の話なので)台所に立ってトントンやりながら考えてたんですが、隊員が出てくることから“行進”のイメージがあったのと、(見終わった客が)口笛を吹きながら帰ってくれたらいいなという思いがありました」と楽曲に込めた思いをコメント。出来上がった楽曲を聴いた沖田監督は「もうドンピシャで。一度しか打ち合わせしていないのに、映画のイメージにピッタリな曲が上がってきてビックリ。『これで行けるじゃん!』って思いましたね」と絶賛し、「僕も(この映画が)初監督だったのでテンパってまして。音楽のことまで頭が回らないうちに、阿部さんにお会いしたという状況だったのでとても助かりました」と感謝を述べていた。
『南極料理人』
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