
「世界のトップ10」を目標に据えるジョン・カーワン
日本ラグビー協会は10月19日、リポビタンDチャレンジ2009(11月15日、21日)対カナダ戦に向けた日本代表スコッドを発表し、同協会で会見を行った。会見には、日本代表事業委員会ゼネラルマネージャーの太田治とヘッドコーチのジョン・カーワンが出席した。
日本がカナダと対戦するのは、2007年のフランスワールドカップ以来。現在世界ランキング13位のカナダに対して日本は14位、さらに過去の対戦でも日本の11勝10敗3分とほぼ互角の成績だ。
今回発表されたスコッドは44名で、セレクションを経て26名に絞られる予定。現段階の戦力値についてカーワンは、「非常に魅力的な選手ばかりだ。前回の代表戦で選んだ選手も多く残っているし、若手の成長も著しい。大学生では木津(東海大)、仲村(日本大)、中田(早稲田大)はサイズに恵まれ、これからが楽しみ。いずれにせよ、カナダ戦には良い選手だけをセレクトするよ」と、チームに期待を寄せた。
「日本は世界のトップ10に入れるだけの実力を持っていると思うし、(カナダ戦は)我々が現在どのくらいの位置にいるかを知る良い機会」とコメントしたカーワン。対戦するカナダのキーラン・クロウリー・ヘッドコーチとは現役時代に代表でルームメイトだったという。「いつも早く寝て、早く起きるヤツだった(笑)」と当時のエピソードを披露し、「フィジカルが強いし、ゲームをきちんと組み立ててくる。我々は日本のスタイルであるキッキングゲームでボールを回し、ディフェンスでプレッシャーをかけていきたい」と、相手の対応策にも余念がないようだ。
また、2016年のオリンピック(リオデジャネイロ大会)から正式種目となる7人制ラグビーについての意見を求められると、「あくまで私見だが、15人制を強くする視点からも、7人制にも力を入れていく必要があるだろう。そのためには各企業や大学との連携が必要だろうし、トップリーグの試合の前に、前座として行うのも良い」との見解を述べた。
最後はファンに向けて、「私は日本人に合ったスタイルを目指しており、それをファンも感じてくれていることだろう。(日本開催のワールドカップ2019年に向かう)これからの10年はエキサイティングなものになるだろうし、皆で熱くサポートしてほしい」と、ラグビーの普及を訴えた。
< リポビタンDチャレンジ2009 [日本代表×カナダ代表] >
□11月15日(日) ユアテックスタジアム仙台
□11月21日(土) 秩父宮ラグビー場
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