
英国ロイヤル・オペラ・ハウス photo Rob Moore
2010年に待望の来日公演を控える英国ロイヤル・オペラ・ハウスの総支配人トニー・ホールが、11月10日に都内で記者会見を行った。
ロンドンのコヴェントガーデンに本拠地を置く英国ロイヤル・オペラ・ハウスは世界五大歌劇場に数えられ、バレエ、オペラともに世界最高水準を誇る。また2001年から総支配人を務めるトニー・ホールのもと、タブロイド紙の読者向けの公演、ネットでのコンテンツ配信など幅広い客層獲得を計った結果、昨今の経済不況においても93%という高い劇場稼働率を記録している。
2010年の来日オペラ公演は1992年以来18年ぶりに実現。十八番『椿姫』と新制作『マノン』の2作品を上演する。「1994年初演のリチャード・エア演出『椿姫』は、ロイヤル・オペラ屈指の人気作品。日本公演では、初演キャストでもあるアンジェラ・ゲオルギューがタイトルロールを歌います。また新演出の『マノン』は2010年6月初演の新作。演出のロラン・ペリーと素晴らしいチームワークを築いているので、手応えを感じています。アンナ・ネトレプコほか豪華キャストが揃うので期待してください」と語るトニー・ホール総裁。
オペラ公演の指揮は音楽監督アントニオ・パッパーノだ。数々のオペラ公演を成功に導いてきた名匠だが、意外にも日本でのオペラ指揮は今回が初。「パッパーノは、オーケストラや合唱からベストな才能を引き出す、真の音楽家です」とトニー・ホール総裁も盟友に全幅の信頼を寄せる。
またバレエの来日は2年ぶり通算10回目となる。演目は『ロミオとジュリエット』『うたかたの恋』『リーズの結婚』の3作品。「フレデリック・アシュトン振付『リーズの結婚』は、陽気さとユーモアが基調の人気作です。一方、ケネス・マクミンラン振付『うたかたの恋』は、ストーリーテリングの要素が強く、狂気や暗い情念が特徴で、息もつかせぬ迫力があります。今夏の公演でも好評を博しました。また男性のバレエの難易度が高い点にも注目ですね。日本の皆さんもご存知の名作『ロミオとジュリエット』とあわせて楽しんで下さい」とバレエ公演もアピールした。
英国ロイヤル・オペラ・ハウス2010年日本公演は、バレエが6・7月開催、オペラが9月開催。チケット一般発売はバレエ、オペラともに3月を予定。
▼英国ロイヤル・バレエ団 日本公演 6月19日(土)~7月3日(土)
「リーズの結婚」振付:フレデリック・アシュトン
「うたかたの恋」振付:ケネス・マクミラン
「ロミオとジュリエット」振付:ケネス・マクミラン
▼英国ロイヤル・オペラ 日本公演 9月11日(土)~22日(水)
「マノン」演出:リチャード・エア
「椿姫」演出:ロラン・ペリー
指揮:アントニオ・パッパーノ
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