中島みゆき、16度目の「夜会」が開幕 2009/11/24 22:05配信

中島みゆきのライフワークとも言うべき夜会Vol.16「～夜物語～本家・今晩屋」が11月18日に赤坂ACTシアターで幕を開けた。

1989年からスタートした「夜会」は、コンサートでも演劇でもミュージカルでもない“言葉の実験劇場”をコンセプトに、これまでも絶大なる支持と評価を獲得してきた。昨年開催された夜会Vol.15「～夜物語～元祖・今晩屋」の再演となる今回、キャストの香坂千晶、コビヤマ洋一、土居美佐子とともに、まさに唯一無二のパフォーマンスが繰り広げられた。

第一幕は“第1場 縁切り寺”、途中休憩を挟みながら、第二幕は“第1場 水族館”、“第2場 船”、“第3場 今晩屋”という構成。今年の11月に紫綬褒章を受章した中島みゆきの卓越した表現力、普段のアルバムやライブでも彼女のサウンドを支える音楽プロデューサー・瀬尾一三のもと、小林信吾（key）、江口信夫（ds）、富倉安生（b）ら凄腕ミュージシャンたちが繰り出す繊細にして迫力のある生演奏は圧巻だ。森鴎外「山椒大夫」をモチーフに、前回よりもわかりやすくなった展開。

初日でもある11月18日にリリースされたアルバム『DRAMA』には今回披露された曲も収録されているので、予習あるいは観劇後に改めて聴くのも一興だ。今後、12月18日（金）まで全23公演を予定。