
チュ・ジンモ 撮影:イシイノブミ
11月20日に東京・新宿シネマートにて行われた映画『霜花店(サンファジョム)運命、その愛』のジャパンプレミアに、主演のチュ・ジンモが登場した。この日は、午後の映画上映前後の2度に渡りステージに上がった。
歓声と大きな拍手を受けながら、黒いスーツで会場に入ってきたチュ・ジンモは、「このように日本で舞台挨拶をさせていただくのは初めてのことですので、胸がときめいています。同時にとても緊張している状態です」と挨拶。客席から「ジンモー!」という声援が度々上がると、少し照れ臭そうにニッコリと手を振り返していた。日本のファンに対面した感想を聞かれると、「韓国だけではなく、日本でもこのように僕のことを知ってくださる方々がいて本当に嬉しい気持ちです。皆さんの声援を聞くと、これから韓国に帰ってまた頑張って仕事をしなければなぁという気持ちになります。本当にありがとうございます」と丁寧に感謝の気持ちを伝えた。
映画では、チュ・ジンモ演じる高麗時代の王が、チョ・インソン演じる近衛部隊の部下を愛するというタブーが描かれている。さらに王は、その愛する部下に、世継ぎのために女王と愛し合うことを命じることになる。そんな複雑な役柄を演じることについては、「監督がこのシナリオを準備されていたとき、『この王の役は誰にでも出来るものではない。情熱があって、余裕があって、色んな感情表現ができる俳優でないといけない』とおっしゃっていたのを聞いていたので、僕のところに出演の話が来た時には非常に嬉しく思いました」と即決したことを明かした。「ただ、やはりチョ・インソンさんとの恋愛模様をどう演じれば良いかということはとても心配でした。今まで出演したどんな作品よりも、撮影中とても悩みましたね」と、苦労した点も語った。
「注目して観てほしいところは?」と司会者に問われると、「シナリオを読んだ時から思っていましたが、王が最後に述べるひと言。このひと言のために出演したいと思ったぐらい深い意味のセリフです。ぜひこの言葉に耳を傾けてほしいです」と答えた。感情を抑えた好演により、今作でチュ・ジンモは第45回百想芸術大賞 映画部門 最優秀演技賞を受賞した。今後は「自分が演じたいという作品よりも、見てくださる方の希望を反映した作品選びをしていきたい」と締めくくった。
この日は、即日完売したチケットを手にしたラッキーな観客から寄せられた質問に答えたり、サイン入りポスターをプレゼントをするという企画もあり、ファンとも触れ合った。同プレミア上映は、21日には東京・六本木で、22日には愛知と大阪の会場でも行われた。
「韓流シネマフェスティバル」は、11月21日より東京・シネマート六本木、12月19日より大阪・シネマート心斎橋にて、来年には名古屋、札幌、福岡などで開催される予定。映画『霜花店(サムファジョム)運命、その愛』は、2010年2月6日(土)よりシネマート新宿ほかにてロードショー。
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