
(左から)加瀬亮、蒼井優、山田洋次監督、吉永小百合、笑福亭鶴瓶、石田ゆり子、小林稔侍
映画『おとうと』の初日舞台あいさつが30日、都内で行われ、主演の吉永小百合、笑福亭鶴瓶、蒼井優、加瀬亮、石田ゆり子、小林稔侍、山田洋次監督が出席した。
映画は山田監督が10年ぶりに手掛けた現代劇。生真面目な姉(吉永)と大人になれない弟(鶴瓶)の関係を軸に、家族のきずなや現代を生きる人々の姿を描く。
満員の客席を見渡した吉永は「昨晩は遠足の前日のようにドキドキして、なかなか眠れませんでした。こんなに大勢の皆さんに来ていただけてうれしいです」と笑顔。鶴瓶は「昨日は遅くまでお酒を飲んでいたので、コロッと寝てしまったんですけど」と笑いを誘い、「昨日のテレビ番組で、吉永さんが『次は夫婦役で』と言ってくれて、指切りげんまんまでしたんですよ。あれ、(吉永の大ファンである)タモリさんや西田敏行さんが見たら怒りますよ」とうれしそうに明かした。
この日、2月11日開幕の第60回ベルリン国際映画祭で、山田監督が特別功労賞にあたるベルリナーレ・カメラ賞を受賞することが決まったと発表。2000年の市川崑監督、2001年の熊井啓監督に続き、日本人では9年ぶり3人目となる。山田監督は「聞いたばかりでびっくり。この映画は崑さんの『おとうと』(1960年)にささげた作品なので、くしくもその崑さんが受けられた賞を頂けるのは光栄です。崑さんが生きていられたら、報告に行けたのになぁ」と喜びのコメント。感激した吉永が「とてもうれしくて興奮しています。(今ここで)監督を胴上げしたい!」と話すと、すかさず鶴瓶に「できないから、やめときなはれ!」と止められる一幕もあった。
『おとうと』
公開中
チケットぴあに掲載されているすべてのコンテンツ(記事、画像、音声データ等)はぴあ株式会社の承諾なしに無断転載することはできません。
Copyright c PIA Corporation. All Rights Reserved.