
“悪(ワル)”11人勢ぞろい!(前列左から)北村総一朗、三浦友和、北野武監督、椎名桔平、加瀬亮、(後列左から)塚本高史、杉本哲太、國村隼、小日向文世、石橋蓮司、中野英雄
北野武が監督・脚本・編集を務めた新作映画『アウトレイジ』の完成報告会が8日、都内で行われ、ビートたけし名義で主演も務めた北野監督をはじめ、椎名桔平、加瀬亮、三浦友和、國村隼、杉本哲太、塚本高史、中野英雄、石橋蓮司、小日向文世、北村総一朗の主要キャスト11人が勢ぞろいした。
映画はヤクザ社会を描いたバイオレンス・アクション。『アウトレイジ』とは“極悪非道”の意味で、登場人物はヒーロー不在、“悪(ワル)”だらけの異色作。これまでの北野作品とは違い、圧倒的な数のセリフや怒号で全編が貫かれている。
北野組初参加の豪華キャストとともに登壇した北野監督は「“たまには一回も組んだことのない役者さんとやってくれませんか”って言われてね。いかに今までの映画が当たってないかってことなんですけど」と笑いを誘い、「このクラスの役者さんになるとすごい。ダメ出しせずにできるからね。ほとんど問題なく、パッパッといって、その通りの上がりだった」とご満悦。『BROTHER』(2001)や『座頭市』(2003)以来7年ぶりの“北野バイオレンス”に「笑わせる気は全然ないんですけど、人間ってのは不思議なもので、あまり痛かったり暴力的だったりするとつい笑ってしまう。笑うべきでないところで笑ってしまうという、人間の追い込まれた状況がうまく出たな、久々にエンターテインメントとしてリリースできたなと思う」と自信を見せた。
刑事役の小日向を除き全員がヤクザ役。椎名は「痛いんですけど、すごく面白くて。高名な先生にずっと足裏マッサージをしてもらってるような。よだれが出そうなぐらい気持ちのいい映画です」と胸を張り、加瀬は「今までで一番と言っていいほど撮影のスピードが速くて、付いていくのがやっとという感じでした」と撮影を振り返った。北村は「十何年ぶりに悪い人間をやったんだけど、なかなかいいんだよ、これが。滋味にあふれた演出ですごくステキ。怖くてリアリティーがあって、たまりません」と大絶賛していた。
『アウトレイジ』
6月12日(土)全国ロードショー
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