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“ありえない!”のに日常的。気鋭の監督・佐向大が新作に込めた想いとは 2010/2/19 11:45配信

『ランニング・オン・エンプティ』を手がけた佐向大監督

自主映画『まだ楽園』が高い評価を受けた佐向大監督の商業監督デビュー作『ランニング・オン・エンプティ』が20日(土)から公開される。巨大な工場群が広がる街を舞台に展開される、一風変わった青春映画を撮りあげた佐向監督に話を聞いた。

物語は、職なし・金なし・やる気なしのダメ男・ヒデジ(小林且弥)に愛想を尽かした恋人・アザミ(みひろ)が、狂言誘拐を企てることから始まる。引きこもりの男・祐一(大西信満)と、少し情けない後輩・田辺(杉山彦々)を巻き込んで計画をスタートさせるも、その内容はずさん極まりない上、ヒデジもそのダメっぷりを発揮して恋人が誘拐されているのに、ダラダラとした日常を繰り返すばかり。その光景は荒唐無稽に思えるが、ある出来事を機に物語は急展開を見せ、観終わったときには日常の中にある切なさや人恋しさが観る者の心に残る不思議な作品に仕上がっている。

劇中では、この不思議な感覚を象徴する光景として、巨大な工場やコンビナート群が映しだされる。佐向監督は「この風景は異様かもしれないけど、この街に住んでいる彼らにとっては日常的な風景なんですね。僕らでも、他の人にとっては異様なんだけど、当人には日常的ってことはよくあると思うんです。そういう感覚を視覚的に表現したかったですし、脚本の段階から“起こっていることはありえないのに、登場人物たちにとっては日常的な関係でしかない”という物語を書きたかった」と振り返る。その想いは劇中で印象に残る工場から出るノイズ音にも表れているそうで「あのノイズは、街の外から来た人にとってはうるさい音かもしれないけど、その街で暮らしている人にとってはある種の“保護膜”のような存在。だから、ある場面では意図的に音を消すようなこともしましたし、苦労して作りこんだので、映画館の音響で楽しんでほしいですね」と語る。

ちなみに佐向監督は、2008年に公開された小林薫、西島秀俊主演の映画『休暇』や、現在製作中の映画『アブラクサスの祭』の脚本を手がけたほか、映画宣伝の業務に関わるなど、多才な一面を持つ。佐向監督は「映画を“つくる”のではなく“観客の前に出す”部分に長年関わってきたので、『観客が面白いものを作りたい』『観客にいかに見せるか』という意識は強いかもしれないですね」と述べ、「この映画は、話は荒唐無稽なんだけど、どこか現実とつながっている話。だから、日ごろはあまり映画を観ていない人にも楽しんでほしいですし、カップルで来てもらって、主人公の恋人関係について話し合ったりしてもらえるとうれしいですね」と笑顔を見せた。

『ランニング・オン・エンプティ』
2月20日(土)より池袋シネマ・ロサにてレイトショー

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