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『鉄男 THE BULLET MAN』塚本晋也監督がNYに寄せる想いとは? 2010/4/30 19:50配信

ワールドトレードセンター跡地を訪問した塚本晋也監督とエリック・ボシック

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世界各地に熱狂的なファンを持つ塚本晋也監督の最新作『鉄男 THE BULLET MAN』がニューヨークで開催された「第9回トライベッカ映画祭」に出品されたのを記念して、塚本監督と主演のエリック・ボシックが渡米し、現在再開発中のワールドトレードセンター跡地を訪問。本作とアメリカ同時多発テロ事件の関わりについて語った。

『鉄男 THE BULLET MAN』は、最愛の息子を何者かに殺害された男が、自身の内に秘めていた怒りと不可思議な力によって自身の体を驚異的な素に変容させながら、事件の真相を求めてさまよう物語。1989年に発表した『鉄男』、1992年の『鉄男II/BODY HAMMER』に続く“鉄男”最新作で、基本的なコンセプトだけを残してゼロから新たに生み出された作品だ。

「『鉄男II』を作った後、『鉄男III』をハリウッドで作らないかというオファーがたくさんありました」と塚本監督は振り返る。前2作は世界各地で上映され、カルト的な人気を獲得。映画監督のマーティン・スコセッシや、ブラッド・ピットも本作のファンであることを公言している。関係者の間で“鉄男アメリカ”と呼ばれることもある海外プロジェクトの企画過程では、クエンティン・タランティーノも名を連ねていたそうだ。塚本監督は「タランティーノ監督とは盛り上がり、彼は『君とロジャー・エヴァリー(『パルプ・フィクション』の共同脚本を手がけたほか、映画監督、スクリプト・ドクターとしても活躍するタランティーノ監督の旧友)と私、そしてプロデューサーのローレンス・ベンダーの4人で共闘すれば、ハリウッドの大手映画会社の言う事を聞かなくても大丈夫だよ』と言ってくれたりしたんです」という。そんな時、アメリカで「同時多発テロ事件」が起こる。「これは決定的な事件でした。ニューヨークという大都市。そこに鉄男が来て、大暴れし、ビルを粉々にぶっ壊す…そんな必要が無くなってしまったんです」。

この経験は新作『…THE BULLET MAN』の製作に大きな影響を与え、舞台を当初予定していたアメリカから「肥大を続けるサイバーパンクの代名詞である東京」に変更したほか、作品作りに際して「戦争をしてしまうかもしれない自分たちの心と体」という前2作にはなかったコンセプトが加わった。

完成した作品はすでにベネチア映画祭でワールドプレミアを飾り、韓国、スペインの映画祭で上映され、トライベッカ映画祭では名優ロバート・デ・ニーロが本作に熱いエールを送った。塚本監督は「この作品を英語で撮ったのは、アメリカ映画を作りたかったという想いが残っているからです。しかも、そのニューヨークで本作を初めて上映できたのは、本当に奇遇です」とコメントしている。

『鉄男 THE BULLET MAN』
5月22日(土) シネマライズほか全国ロードショー

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