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「必然的にこうなった」上映時間278分『へヴンズ ストーリー』監督が語る 2010/7/1 14:41配信

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『感染列島』や『ドキュメンタリー 頭脳警察』などの作品で知られる瀬々敬久監督の最新作『へヴンズ ストーリー』が10月より公開される。本作は、20人以上もの登場人物たちが複雑に絡みあう群像劇で、上映時間は4時間38分にもおよぶ。本作は何故、ここまでの大作になったのか? 瀬々監督からコメントが届いた。

『へヴンズ ストーリー』は、家族を殺された幼い娘と妻子を殺された若い夫、理由なく人を殺した青年など、20人以上の登場人物の物語を全9章の構成で描く野心作。

デビュー作『羽田へ行ってみろ、そこには海賊になったガキどもが今やと出発を待っている』から、人間の奥底に潜む暴力衝動や、過酷な事件に巻き込まれてしまった人々を描いてきた瀬々監督は、278分という本作の上映時間について「必然的にこうなってしまった」という。「普通の人々の“殺す、殺される”という事件と、それに関わる人々の人生をまた描きたいと思っていました。このテーマは何度取り組んでも自分の中で決着がつかない、そのつど新しい発見がある」と語る瀬々監督は、「撮影していく中で膨らみ、差込の脚本が入り、どんどん厚くなって、今の時間になってしまいました。あえて言うなら『こういう映画を撮らないといけない』という自分に対する義務感のようなものがあり、映画の完成尺がどうだとか考えてもいませんでした」と振り返る。

瀬々監督は「90年代は“隣の殺人者”という感じで、普通の人も犯罪に関わるのだというような発想で物語を作りあげていたのですが、2000年頃から、もっと当事者性として『自分自身が“殺す/殺される”に関わる可能性がある』という感じで作品に取り組むようになった」と述べ、完成した本作について「“私たちはどこから来て、どこへいくのか”といった大きなテーマを描きたかった。あえていうなら“落とし前”をつけた」とコメントしている。

復讐と贖罪、生と死といったテーマが壮大なスケールで描かれる『へヴンズ ストーリー』。本作は上映時間の長さから、公開前の一般試写会が困難な作品だが、7月23日(金)に一般の観客向けのプレミア上映が決定しており、観客が本作にどのような評価を下すのか、注目したいところだ。

『へヴンズ ストーリー』
10月、ユーロスペース他全国順次ロードショー

『へヴンズ ストーリー』プレミア上映
「第32回ぴあフィルムフェスティバル/日本映画新作プレミア」にて上映
日時:7月23日(金) 12時15分~
場所:東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール
料金:前売り2000円(当日券は別料金。詳細は映画公式サイトまで)
上映前に瀬々敬久監督、寉岡萌希、長谷川朝晴、忍成修吾、村上 淳、山崎ハコ、菜葉菜、江口のりこ、栗原堅一の舞台挨拶を予定

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