カミナリグモ、the pillowsと夢の競演ライブ！　山中さわおプロデュースの新曲も発売 2010/7/21 18:51配信

7月20日、下北沢のライブハウスCLUB Queにて「SUMMER EVENTS 夏ノ陣 2010 RETURN TO NATURAL」の一環として、the pillowsとカミナリグモのライブが開催された。

カミナリグモは上野啓示（vo、g）と成瀬篤志（key）の2人組。上野にとってthe pillowsは10代から憧れのバンドで、フロントマンの山中さわおに自分たちのCDを渡したことがきっかけで交流が始まり、メジャー・シングル「ローカル線」は山中さわおがプロデュースを手がけた。ライブにはthe pillowsのベースを担当する鈴木淳が参加。生み出す楽曲とパフォーマンスを高く評価され、憧れのミュージシャンたちから手厚いサポートを受けるカミナリグモにとって、いわゆる対バン・ライブはまさに夢の舞台だ。

最初に登場したカミナリグモは少し緊張がみられたものの、鈴木淳（b）と元くるりの森信行(ds)という強力なリズム隊とともに素晴らしいステージを披露。MCではためらうことなくthe pillowsへのリスペクトを語る上野。「あまりに好き過ぎて片想いでよかったのに。でも信じてやり続けてきたことが報われた」とコメント。全9曲を披露した。

続いて登場したthe pillowsは、冒頭から貫禄かつハイテンションな演奏で場内をヒートアップ。「ナメてたけどカミナリグモ（のライブ）よかった。俺たちも頑張るよ」と山中らしいMCで競演の醍醐味を演出。このライブに向けて上野から演奏曲をリクエストされたエピソードを披露し、それに2曲応える形で「パトリシア」と「Back seat dog」を演奏。前回ツアーの最中に作ったという新曲もいち早く聴かせ、ダブル・アンコールにも応えて全15曲を演奏。会場を埋め尽くした汗だくの観客は実に満足そうな笑顔を浮かべていた。

キャリアや実績だけでは量れない、お互いを認め合うキャッチボールが交わされたステージ。いい音楽を生み出すことにおいて貪欲な先輩、後輩の心地好いコラボレーション。ライブ翌日の7月21日には作品としてタッグを組んだシングル「ローカル線」がリリースされた。こちらも多くの音楽ファンの耳を満足させるに違いない。