
『ゲゲゲの女房』プレミア上映会に登壇した(左から)鈴木卓爾監督、吹石一恵、宮藤官九郎
漫画家・水木しげる氏の妻・布枝さんの著作を映画化した『ゲゲゲの女房』のプレミア上映が21日に都内で行われ、主演の吹石一恵、宮藤官九郎と鈴木卓爾監督が登壇した。
『ゲゲゲの女房』は、昭和30年代の日本を舞台に、お見合いからわずか5日で結婚した漫画家しげると布枝が、貧乏暮らしの中で夫婦力を合わせて漫画創作に打ち込む姿を描いた人間ドラマ。同原作が現在、NHK朝の連続テレビ小説でドラマ化されており話題を呼んでいる。
前作『私は猫ストーカー』が映画ファンの間で高評価を呼んだ鈴木監督は「越川道夫という人からこのエッセイを渡され、僕がずっと映画でやりたかった“男と女と妖怪”が一緒にできるのではないかという予感がしました。(映画化に)2年かかりましたがようやく観ていただけることになってうれしい」とあいさつ。吹石は、布枝さんが完成した映画を観た時のことに触れ「両手で私の手を握ってくださって『ありがとうございました。いろいろと思い出しました』と言っていただきました」と笑顔でコメント。撮影前に役作りのために水木氏に会った宮藤は「最後まで『映画ってのはもうからないだろう?』って言われて。何であんなにお金のことを言うのかなぁってぐらいに。そこは参考にさせていただきました」と語り、観客の笑いを誘った。
撮影は、ほぼ物語の順番通りに行われたそうで、宮藤は「出会って、ちょっとずつお互いを理解し合っていく感じで撮っていただいたのでやりやすかったですし、水木プロに行った時に娘さんが『お父さんは肩の力が入ってない人なので』と言われて、力を抜けばいいのかと楽になった。どっか頑張らなきゃなと思っていたので」と撮影を振り返った。
『ゲゲゲの女房』
11月、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開
チケットぴあに掲載されているすべてのコンテンツ(記事、画像、音声データ等)はぴあ株式会社の承諾なしに無断転載することはできません。
Copyright c PIA Corporation. All Rights Reserved.