
『小澤征爾ベスト101』 (c)DECCA / Shintaro Shiratori
食道がんの手術を乗り越え、音楽監督を務める「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」で見事復活を遂げた小澤征爾。日本が誇る世界的指揮者が9月1日に満75歳を迎えるのを記念して、ユニバーサル ミュージックより最新録音や記念盤が続々リリースされる。
まず小澤征爾の誕生日の9月1日(水)にリリースされるのが2作品。ボストン交響楽団の音楽監督に就任した1973年から2002年のウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートまで、小澤指揮の演奏を101曲収録した『小澤征爾ベスト101』(全6枚組)。ウィーン・フィルとの全録音を集めた豪華ボックス『小澤征爾&ウィーン・フィル コンプリート・レコーディングス』(全6枚組)。いずれも、世界の檜舞台で活躍してきた巨匠の軌跡を辿る、究極のベストだ。
続いて小澤征爾の活動を語る上で欠かせない「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」から、昨年の同フェスティバルのライブ録音2作品もリリースされる。ラヴェルとブラームスの作品を披露したコンサートのライブ録音『小澤征爾/ブラームス:交響曲第2番、ラヴェル:シェエラザード他』は、小澤征爾が得意とするラヴェルでの華麗かつしなやかなサウンド、そしてサイトウ・キネンの原点とも言えるブラームスでの澄みわたる響きで、20年以上に渡るこのコンビの充実ぶりが伝わってくる演奏だ(通常盤:発売中/初回限定盤SA-CD~SHM仕様:8月25日(木)発売)。
もうひとつが『小澤征爾/ブリテン:戦争レクイエム』(通常盤:発売中/初回限定盤SA-CD~SHM仕様:9月22日(水)発売)。反戦のレクイエムを奏者全員が一丸となって演奏した渾身のライブでは、戦争の悲惨さや怒り、悲しみといった感情を見事に表現。満員の聴衆を感動の渦に巻き込んだ。この曲は、今年12月のサイトウ・キネン・オーケストラのニューヨーク・カーネギーホール公演の演奏曲目にも予定されている。
今年の「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」は9月9日(木)まで開催中。小澤征爾指揮のオーケストラ コンサートをはじめ、オペラ「サロメ」など、多彩なプログラムが行われる。
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