
映画『信さん…』完成披露試写会に登壇した小雪、大竹しのぶ
『必死剣鳥刺し』の平山秀幸監督の最新作、『信さん・炭坑町のセレナーデ』の完成披露試写会が28日に都内で行われ、主演の小雪をはじめ、大竹しのぶ、池松壮亮、石田卓也と平山監督が登壇した。
映画は、昭和38年の福岡の炭坑町を舞台に、町で厄介者扱いされていた信さん(石田)が、ある日小学生の息子を連れて故郷に帰ってきた美智代(小雪)と出会い、20歳の年齢差を越えて次第に恋心を抱く物語。2年前に九州で撮影され、昭和30年代の情景と、初恋、家族愛、友情を描いている。
小雪は「(昭和30年代の話だと)CGを使うことが多いのですが、現場ではすべてその場所を借りて撮影をさせてもらい、人の息づかいが感じられる場所で芝居ができたのでやりやすかった」と撮影を振り返り、本作で初めて母親役を演じたことについて「難しいところもあったのですが、違和感なくのびのびと演じさせてもらいました」と笑顔でコメント。本作のロケ地・田川で過去に撮影をしたという大竹は「17歳のときのデビュー作『青春の門』で炭坑町の娘を演じて、同じ地で今度は母親役を演じ、昔を思い出しました」としみじみ話し、平山監督に対し「前から仕事したかった平山組と一緒に仕事ができて本当に楽しかった」と満足げな表情をみせた。また、信さん役を演じた石田は「体調が悪かったときに小雪さんが風邪薬をくれて、優しかったです。本物の美智代さんみたいでした」と撮影中のエピソードを披露。「共演できて幸せ」と映画さながらに小雪に対してストレートに気持ちを明かす場面もあった。
最後に小雪は「見終わったあとに切ない気持ちになったり、この年代を知らないひとたちもそれを知ってる人たちも、幸せになれる作品に仕上がってます」と作品をPRした。
『信さん・炭坑町のセレナーデ』
11月27日(土)より新宿ミラノ、銀座シネパトスほか全国ロードショー
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