吉高由里子、5人の恋人役との共演に「よくばりだなぁ」と笑み 2010/12/15 10:41配信

吉高由里子が2年ぶりに主演した映画『婚前特急』の完成披露試写会が14日に都内で行われ、吉高のほか、加瀬亮、浜野謙太、青木崇高、吉村卓也、榎木孝明と前田弘二監督が登壇した。

『婚前特急』は、時間を有効に使うために5人の男と付き合う女・チエ(吉高)が、友人の結婚を機に「自分が結婚するべき“本当の相手”はいるのか？」と、自分の彼氏を査定する物語。

吉高は、共に壇上にあがった恋人役の5人の俳優について「個性の強い1人1人が違う魅力をもった方で、チエはよくばりだなぁと。彼女のアグレッシブさとポジティブさに感心しました」と述べ、5人全員とキスシーンがあることについて「人間のくちびるはこんなにも種類があるのかと、身をもって体験できました。ありがたいことです」と笑顔を見せ、客席の笑いを誘った。

また、加瀬が「吉高さんといると、とにかく現場が楽しい」と語ると、浜野は「吉高さんと共演して、自分の中に潜む“野獣性”が引き出されるのを感じた」とコメント。榎木も「なぜこの時代に吉高由里子がうけるのかがよくわかる映画になっていると思います」と、吉高を絶賛した。

本作の脚本と監督を務めるのは『古奈子は男選びが悪い』など数々の短編で高い評価を受けてきた前田弘二監督。絶妙な会話のやりとりを積み重ねることで、人間の本質が浮きぼりになっていく手腕が魅力の新鋭だが、本作を製作したきっかけについて「常識にしばられることなく自分だけのルールで生きていくヒロインを描きたかった」といい、「チエはみんなに嫌われかねないキャラクターですが、吉高さんがとても素敵な芝居をしてくださってチエがとてもかわいい人間になりました。また、つきあっている男たちは、観ている人が“自分”だと思えるような、僕の想像を超える演技をしてくださいました」と俳優陣に感謝の言葉を述べていた。

『婚前特急』
2011年春、テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー