
竹野内豊と大場久充氏
太平洋戦争中の実話を竹野内豊主演で映画化した『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』のジャパンプレミアが13日に都内で行われ、竹野内をはじめ、ショーン・マクゴーウァン、井上真央、山田孝之、中嶋朋子、岡田義徳、唐沢寿明、平山秀幸監督、USユニットを担当したチェリン・グラッグ監督が登壇した。
『太平洋の奇跡…』は、太平洋戦争の激戦地のひとつであるサイパン島を舞台に、米軍から“フォックス”と呼ばれ恐れられながら、戦場を生き抜き、民間人を守り抜いた大場栄大尉(竹野内)の姿を描いた作品。
実在の人物・大場大尉を演じた竹野内は「当たり前のようにあるこの国の平和は、戦争を生きた人々の苦しい経験があったからこそ。誇り高い魂を日本人として忘れてはならないと改めて痛感しました。死ぬためではなく生きるために戦った大場大尉と仲間の姿を見届けていただけたら」とあいさつ。唐沢は「台本を読んで『こんなことが実際にあったのか』と驚いた。日米の監督が撮ったパートがあわさって不思議な体験ができると思います。竹ちゃんをよろしくお願いします」と竹野内を気づかい頭をさげ、井上は「やりがいのある役をやらせていただき感謝しています。“風化してはいけない想い”を感じてもらえたら」と観客にメッセージをおくった。
その後、2日に40歳の誕生日を迎えた竹野内と、9日に24歳の誕生日を迎えた井上のためにサプライズで巨大ケーキが登場し、さらに竹野内が演じた大場大尉のご子息である大場久充氏と、大場隊として実際に戦地で戦った新倉幸雄氏が登壇。大場氏が「すばらしい映画でありました。命の大切さ、戦争のむなしさを訴えていたような気がしております。特に若い人に観ていただきたい。このような映画ができまして父・栄も感激していると思います」と語り、新倉氏が「一緒に戦った47人のほとんどが亡くなっておられますので、私が仲間の代わりに映画を観させていただきたいと思います」と述べると、竹野内は涙をこらえながら深く頭をさげた。
『太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男』
2月11日(金)公開
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