
映画『TSY』に主演したピース綾部
人気お笑い芸人ピースの綾部祐二主演の映画『TSY』が26日、沖縄国際映画祭の長編プログラムPeace部門にて上映され、綾部をはじめ、福田沙紀、安達健太郎(カナリア)、黒瀬純(パンクブーブー)、中川通成監督らが揃ってシアターレッドカーペットと舞台あいさつに出席。なかでも綾部人気が高く、レッドカーペットでは大きな声援が響きわたり、メイン会場・コンベンションセンターのシアター1の1階席がほぼ埋まるという、“勢いのある芸人”の存在感を見せつけた。
映画祭初参加となる綾部は「沖縄のみんなのパワーと声援に驚きました。(東北地方太平洋沖地震で)大変な状態だけれど、沖縄からそのパワーを伝えたい」とメッセージを贈り、共演の福田沙紀も「マンパワーを東北の人たちに伝えたいです」と、熱い想いを伝えた。
『TSY』とは、“タイムスリップ・ヤンキー”の略で、綾部演じるヤンキー高校生が、ひょんなことから過去にタイムスリップをして、ある危機を回避するために葛藤する姿を描いた青春時空移動ムービー。タイムスリップとヤンキーという組み合わせは、監督の青春時代が色濃く反映されているそうで、「僕が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が好きなので、タイムスリップものをやったら楽しいんじゃないかなというのと、あとヤンキーものが好きなんです(笑)。そんな自分自身の十代の頃の楽しい思い出を映画にしたらこうなりました(笑)」と、制作意図を語ると、登壇者
の中で一番若い福田は、出演のオファーをもらった際に「この時代にヤンキー?」と、意外な設定に驚いたそうだが、「とってもカッコいいヤンキーが出てきます!」と、すっかり作品の魅力にはまっているようだった。
また、軟派でチャラ男のヤンキー高校生を演じた主演の綾部は、今年34歳にして実年齢の半分以上若い役を演じている。「完成した作品を見て、クローズアップになったときのシワの数が気になりました。最近のカメラは怖いなって(笑)。でも、芸人に映画の主演はなかなかないので、幸せです! 男女関係なく楽しめる、ほっとする映画です」と、見どころを語った。
「第3回沖縄国際映画祭」
3月22日(火)~27日(日)
宜野湾市 沖縄コンベンションセンターおよび周辺地区で開催中
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