
古田新太、天海祐希
人気舞台をダイナミックな映像表現と迫力の音響を用いてスクリーンで上映する“ゲキ×シネ”シリーズ。その最新作『薔薇とサムライ』が25日(土)から公開されるのを前に、劇団☆新感線の看板俳優である古田新太と天海祐希が『薔薇とサムライ』について語ってくれた。
『薔薇とサムライ』は、今年春に劇団☆新感線が30周年興行として上演。東京・大阪で8万人が熱狂した人気作品。2009年に“ゲキ×シネ”で公開された『五右衛門ロック』の主人公・石川五右衛門が、本作では時空を超えて17世紀のヨーロッパの小国にやってくるパラレルストーリーだ。
NODA・MAPの『パンドラの鐘』('99年/野田秀樹演出)以来の共演となるふたりは、「古田さんは、舞台上の存在感がとにかく大きい方。すごく自由なんですけど、決め事はちゃんと守っている。『あっ、天才って本当にいるんだな』って思いました。すごく安心できる、頼りになる方ですね」(天海)、「ゆりちゃん(=天海の愛称)は、俳優としての威力が全然違う。ものすごーく古い例えだけど、サミー・ソーサ(※元メジャーリーグの打者)みたいな女優さん(笑)打ち取れる気がしねぇって感じです」(古田)と、お互いを絶賛。今回、宝塚時代を彷彿とさせるような衣裳やメイク、ダンス、歌などを披露する天海は、「私にとって、お芝居の基本はすべて宝塚で学んだこと。宝塚を辞めてこのくらいの時間が経っていなければ出演しようと思わなかったでしょうし、新感線でなければ出演しようと思わなかった」と話すも、「演出のいのうえ(ひでのり)さんの味付けと、中島(かずき)さんの脚本、新感線のメンバーの方々がいる中で、こういうやり方もできることがわかった。宝塚退団からの年数が、自分をずいぶんと柔軟にしているなぁと気づきました」と語った。
そして、本作の見どころについて聞いてみると、古田は「やっぱり、ゆりちゃんが女海賊たちに対して『元気出せ!』とか言って、二カッと笑うと、もうメロメロになりますよね。『おっ、てめぇの威力知ってんな?』みたいな」とコメント。また『五右衛門ロック』('08年)からの五右衛門役については、「ちゃらんぽらんで、女に弱くて、腕が立って、頭もいい。でもドジみたいな。そんなキャラクター、劇団的には25年間ずーっとやり続けてる。でも『五右衛門ロック』の時に、とても多くのお客さんが喜んでくれて。だから、本作では完全に吹っ切れてます」と明かした。
最後に天海は、「“ゲキ×シネ”は、映画と舞台の中間にあるものだと思う。舞台って、ちょっと敷居が高いと思っていらっしゃる方も多いと思うけれど、“ゲキ×シネ”は、もっと近くに感じるというか。劇場という枠を超えて、各都市のみなさんのそばに行ける。すごくうれしいことです」と語ってくれた。
『薔薇とサムライ』
6月25日(土)より、新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国公開
(C)2011 ヴィレッヂ・劇団☆新感線
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