
『カンフー・パンダ2』日本語版キャストを務めた笹野高史
ドリームワークスアニメーションの新作『カンフー・パンダ2』が19日(金)から日本公開される前に、日本語吹替え版で主人公ポーの師匠シーフーを演じた笹野高史がインタビューに応じた。
『カンフー・パンダ2』は、前作でカンフーを取得し“龍の戦士”となったパンダのポーと仲間たち“マスター5”が、中国を制圧するべく現われた孔雀のシェン大老たちと壮大なカンフーバトルを展開。さらにガチョウのお父さんに育てられたパンダのポーの出生に隠された謎が描かれる。
前作では食いしん坊でぐうたらなポーをイチから…どころかマイナスの段階から鍛えてきた厳しくも心優しい師匠シーフー。声を演じた笹野も前作からの続投となる。「声だけで演じるのは本当にハードルが高いんです。でも、オリジナルの(シーフーの)声をダスティン・ホフマンがやっているのは力になりますし、彼の声を聞くと勇気づけられますよね。彼の演じている声を聞くと気持ちの流れや感情が読み取れますから、手本にしながら『ここは日本語で言うのだから違ったものを』というものがあれば、演出家と相談しながら演じていきました」。ちなみに、笹野は表に出ない役のデティールまでしっかり作りこむ細やかさで、多くの映画監督、映画ファンから厚い信頼を得ているだけあり「この映画で感心したのは、動物の生態を毛並みから動きまでしっかり調べていること。研究し尽くした細やかさがさすがなんです」と語る。
本作でシーフーは、ポーにカンフーの真髄である“心の平和”を見出すことを命ずる。それは本作の最大のテーマである“ポーの出生の秘密”と大きく関連しながら物語の根幹を成していく。笹野は「時代が変わっても子に対する親の感情は同じなんですよね。心配するし、情もあるしね。男と女、そして親と子の話はシェイクスピアや鶴屋南北の時代から描かれているわけだから、永遠のテーマなんでしょうね」と分析しながらも「この映画はデフォルメはされていますけど、親子の感情が繊細に描けているから、泣けちゃうんですよね」と照れ笑いする。
実生活では4人の子の父でもある笹野は、親子で映画館に行くことも多いそうだ。「子どもたちが小さいころはドラえもんとか、クレヨンしんちゃんとか観に行きましたけど、やっぱ泣いちゃいますよね。“子ども向け”というけど、よく出来ているし、子どもって大人より空想が好きでしょ? 誰もが一度は『僕はどこから来たんだろう?この家の子じゃないんじゃないか?』って空想するわけだから、この映画も小さな子どもでも絶対楽しめると思います」。
『カンフー・パンダ2』
8月19日(金) 新宿ピカデリーほか全国3Dロードショー
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