
会見より ユースケ・サンタマリア 撮影:源 賀津己
来年1月に本邦初演するミュージカル『モンティ・パイソンのスパマロット』featuring SPAMの製作発表が8月29日、東京・イギリス大使館にて行われ、ユースケ・サンタマリア、池田成志、元宝塚の彩吹真央ら俳優陣と日本版の脚色・演出を務める福田雄一が登壇した。
モンティ・パイソンはタブーに切り込む破壊的なユーモアで、1970年代、世界で一世を風靡したイギリスの6人組コメディ・グループ。彼らのTVシリーズ『空飛ぶモンティ・パイソン』は東京12チャンネル(現:テレビ東京)でも放送され、日本でも人気を博した。今回のミュージカルは1975年の映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』を原作に、メンバーのエリック・アイドル自らが脚本・作詞・音楽を担当。2005年のブロードウェイ進出後、世界20都市以上の公演を経て、来春日本版が上演される。
会見には緊急来日したエリック・アイドルも参加し、「私の名前はエリック・アイドル。私は日本の首相になる準備があって、今日来日しました」と民主党代表選直後のタイムリーな話題で挨拶を始め、会場の爆笑をさらった。またキャストは中世ヨーロッパを彷彿とさせる役の扮装で登場。主演でアーサー王役のユースケ・サンタマリアは晴天にもかかわらず「今日はどしゃぶりの雨の中、イギリス大使館へようこそ」と、とんちんかんな挨拶で会場を苦笑させたのち、もともと地味な顔だちなのに「この格好をして、俺ってわかってもらえるかな?」と不安を口にし、普段から芸能人オーラがなく街で気づいてもらえない悔しさを舞台にぶつけると話した。他のキャストもユースケ同様、「ミュージカルのボイストレーニングが1時間1万円。自腹切ってます」(ムロツヨシ)、「もう、おしっこしたい」(皆川猿時)、「(モンティ・パイソンの大ファンゆえに)エリックさんが本当に来日するとわかってから具合がよろしくない」(福田)と、作品内容とはほど遠い“迷コメント”が次々と飛び出し、原作の映画宜しく会場は脱力した笑いに包まれた。
注目の作品は、2012年1月9日(月・祝)から22日(日)まで、赤坂ACTシアターにて。チケットは10月8日(土)より一般発売。
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