左から、橋本さとし、濱田めぐみ、浦井健治、井上芳雄、すみれ、鵜山仁
井上芳雄、浦井健治、すみれらが出演するミュージカル『二都物語』の製作発表が5月15日、都内にて行われた。
文豪チャールズ・ディケンズの小説をミュージカル化、2007年にアメリカで初演され、翌年にはブロードウェイに進出した作品の日本初演。18世紀のイギリスとフランスを舞台に、ふたりの青年とひとりの美しい娘のドラマチックなラブロマンスが描かれる。主人公のシドニー・カートンを演じる井上芳雄は、「究極の愛の物語だと思いますので、しっかりと人生を賭けてやりたい」と意気込みを語る。演じる“酒びたりの弁護士”という役どころは、ミュージカルのプリンスと呼ばれる井上にとっては珍しいタイプの役だが、「お酒を飲んでの失敗は数え切れないほどあるので、その経験をやっと生かせる時が来た(笑)。でもシドニーはどうしてこんな人生の選択ができたんだろうと思うくらいに素晴らしい人物で、尊敬を感じる」と話していた。
フランスの亡命貴族チャールズ・ダーニーを演じるのは浦井健治。「チャールズは貴族社会に疑問を持っていた人物で、とても正義感が強くまっすぐな青年。ルーシーとふたりで、人生の荒波を超えていく過程を段階を経て見せていきたい」と話す。そのシドニーとチャールズ、ふたりから思いを寄せられるルーシーは、帝国劇場へは初出演となるすみれが演じる。この日は劇中歌も披露した彼女は「すごく緊張しましたが、皆さんが(本番以上に)記者発表が緊張するよ、と仰ってくださったので、安心しました(笑)。帝国劇場は日本で一番の劇場。ママ(松原千明)も東宝の舞台には出させてもらっていたし、すごい劇場だと何度も聞いています。頑張ります」と意欲を見せていた。
演出は鵜山仁が手がける。「とりあえず(現在帝国劇場で上演中の)『レ・ミゼラブル』には負けられない(笑)。あちらとは(時代的に)50年くらいの差ですから、その上に積み重ねる思いで。手近に競争相手がいるのはいいことですよね!」と対抗心を燃やしていた。
公演は7月18日(木)から8月26日(月)まで、帝国劇場にて。チケットは7月分が5月18日(土)、8月分が5月25日(土)に一般発売を開始する。なお、チケットぴあでは座席選択先着先行プリセールを受付中。7月分は5月17日(金)18:00まで、8月分は5月24日(金)18:00まで受付。
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