
『47RONIN』に出演したキアヌ・リーヴスと柴咲コウ
ハリウッドが日本の“忠臣蔵”をベースに完成させた3Dアクション大作『47RONIN』に主演するキアヌ・リーヴスと、ヒロインの姫ミカ役でハリウッドデビューを飾った柴咲コウが取材に応じ、「困難だからこそ、やりがいがある。素晴らしいチャンスだったよ」(リーヴス)、「いっぱい悩んだ分、強くなれた気がする」(柴咲)と本作でつかみ取った確かな手応えを語った。
映画は刀の達人であること以外は素性不明の流れ者カイ(リーヴス)が、主君の仇打ちに燃えるサムライの大石に加勢し、わずか47人で圧倒的な軍勢を率いる吉良に立ち向う姿を描く。「名誉を取り戻そうとする武士の戦いに、ラブストーリーがからむ。それにアウトサイダーであるカイが、大石らに受け入れられるという、受容の精神を描くストーリーにも魅力を感じた」とリーヴス。
大石を演じる国際派スター・真田広之との共演は、未知なる武士道に足を踏み入れたリーヴスの良き“道しるべ”となった。「真田さんは僕にとって師匠」というリーヴスは、こんなエピソードも明かしてくれた。「いろんなことを教えてもらったけど、一番印象に残ったのは発声法。『武士は腹から声を出すんだ』ってね。実際やってみると、酒樽からコルクが抜けて、ドッと酒が吹き出すように、自分の声があふれ出た。そうすることで、言葉がもつ本来の意味や神髄まで理解できたから驚いたよ」(リーヴス)。
一方、本作でハリウッドデビューを飾った柴咲は「撮影中は終始必死でしたね。求められる演技に、女優として感情を上乗せしなければいけない。『こんな表現がしたい』というビジョンに、自分の演技がなかなか到達しない歯がゆさを感じた」と慣れない環境での葛藤を振り返る。それでも「どんな現場もそうですが、最後は自分の力でやりきるしかない。難しいことにチャレンジしたことが、今は大きな収穫になりました」と声を弾ませた。
ハリウッドが構築した“日本美”は柴咲の目からも「新鮮に見えた」といい、「例えば同じ赤でも、朱色なのか、真紅なのかで印象がまったく変わりますよね。現場ではカール(・リンシュ監督)が『これは日本的に正しい赤かな?』って質問してくれたり、互いの感性をすり合わせながら、この映画独特の世界観を築くことができた。そんなコラボレーションも私には刺激でした」と瞳を輝かせていた。
『47RONIN』
12月6日(金)より 全国超拡大ロードショー
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