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世界が認める熊谷和徳がタップダンスの本質を見せる 2014/8/5 14:45配信

熊谷和徳

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アメリカのダンス・マガジンで「観るべきダンサー25人」に選出され、今年5月には、タップ界で最も権威ある「フローバート賞」を日本人で初めて受賞。世界にその才能を認められたタップダンサー・熊谷和徳が、受賞後初となる日本公演を行う。タップダンスをより深化させようとする熊谷の思いを聞いた。

今回の日本公演を立ち上げるにあたって熊谷が考えたタイトルは、『HEAR MY SOLE』。「今、自分は何を感じ、どう生きていこうとしているのか。自分の魂の声を聞いて、それを僕がタップで表現することで、みなさんにもそれぞれ、自分の心の中の景色を見つめてもらえたらいいなと思ったんですね。そして、自分の声を聞くことでポジティブに歩いていけたらなと。いってみれば、未来へ向かっていくための光になるような公演になったらいいなと思っているんです」。アフリカにルーツがあり、黒人奴隷の怒りや悲しみを足を踏みならして表現したことから生まれたとされるタップダンス。だからこそ、タップは観る人の魂を揺さぶるような力があると熊谷は言う。「タップはおもに、ミュージカルのワンシーンで使われるイメージで広まっていると思うんですが、本当は、もっとダイレクトに本能に訴えかけるようなダンス。だから、今度の公演では、その本質的なところを伝えるものにしたいという思いも強くあるんです」

タップの本質を届けるために、熊谷が選んだ演出は、最初から最後までひとりで踊り切るということ。さらには、タップの音をよりよく表現するための環境にこだわり、空間演出を手がける建築家の田根剛、音響・照明などを担当するテクニカル・ディレクターの遠藤豊という、世界的に活躍するアーティストを集結させた。熊谷を含めた3人は、この4月、イタリアで毎年開催されているデザインの祭典「ミラノ・サローネ」でパフォーマンスを披露し、2部門で受賞を果たしたチームでもある。

「せっかくだから誰も考えつかないようなことをやろうと、今、それぞれにアイデアを練っているところです。舞台に立つのは自分ひとりですけど、それぞれのアーティストの力で、より高いレベルのタップダンスが表現できるはず」と、自分でもこの公演に期待を寄せる熊谷。「タップダンサーの単独公演は、世界的に見ても数少ないクリエイティブな活動なんです。だから、タップの世界をもっと広げていくためにも、一つひとつの公演をしっかり作り上げていきたいと思っています」

公演は9月12日(金)・13日(土)東京・オーチャードホールにて。チケット発売中。

取材・文:大内弓子

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