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ヨーロッパ企画の今度の公演は“文房具コメディ” 2015/8/7 19:30配信

左から、石田剛太、上田誠

左から、石田剛太、上田誠

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“移動コメディ”“漂流コメディ”“迷路コメディ”と、毎回思わぬ題材を舞台に上げてコメディに仕上げているヨーロッパ企画。第34回公演『遊星ブンボーグの接近』では、タイトルにある通り、文房具を俎上に乗せる。そこにはどんな目論見があるのか。作・演出を手がける上田誠と劇団員で俳優の石田剛太の話から、ヨーロッパ企画にしかできない舞台作りが見えてきた。

「“文房具コメディをやります”というのは、数年前からアフタートークでも言い続けてきたことなんです」という上田。自身も、アイデアを書き出すホワイトボードを持ち歩くほどの文房具好きなことから、いつかはとの思いがあった。それがようやく実現にこぎつけたのは、「これまでにいろんな題材を舞台で表現することを試してきて、文房具を舞台で見せる自信もだんだん出てきた(笑)」からだという。一方、こだわりのペンを持っているという石田も、「最初は本当にやるんだと思いましたけど(笑)、文房具をSFと絡めることで、何か面白いことができそうな気がしています」と乗り気。ヨーロッパ企画の舞台は劇団員・スタッフの話し合いやエチュードから作られているが、今回も、それぞれの文房具にまつわる思い出話などから、「文房具というミクロの世界と、大宇宙から遊星が迫ってきくるというマクロの世界をつなぐ物語」(上田)が生まれていくことになる。

最近上田は、「今まで描かれていない領域の面白さをどうすれば舞台で語れるか」ということに興味を持っているという。「なかでも文房具は、自分の脳内の内宇宙と外宇宙の中間ぐらいの手元にあるもの。社会は変えられなくても、筆箱のなかは自分の好きなものを揃えられる。そして、このペンはこういうときに使うとか、それぞれ語れるものがあるんですよね。小さい世界ですけど、そこにこそ豊穣な物語があると思っています」。また、劇団員もスタッフもそれを語れるだけの力をつけてきたと上田。石田も「だから、役者同士の掛け合いも面白い。前回公演で久々に群像劇をやったら楽しくて。今回も文房具を囲みながらみんなでしゃべるのが楽しみなんです」と話す。さらに、ユニークな舞台作りをすると同時に、「文房具ファンが客席に来てくれたり、場を混ぜるということもしていきたいんです」という展望を上田はのぞかせる。独自のテーマに自由に挑戦しながら、あらゆる世界とつながっていく。そんな演劇の可能性にもヨーロッパ企画は挑戦しようとしている。

公演は9月5日(土)の栗東芸術文化会館でのプレビュー公演の後、京都、名古屋、東京、大阪、高知、広島、福岡、横浜の各地を巡る。チケット発売中。

取材・文:大内弓子

  • 左から、石田剛太、上田誠
  • 上田誠
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  • 石田剛太
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