チケットのことならチケットぴあチケットぴあ

こんにちは、ゲストさん。会員登録はこちら

中谷美紀のひとり三役が再び!『猟銃』開幕 2016/4/4 16:25配信

会見より。中谷美紀  撮影:中川實穗

会見より。中谷美紀  撮影:中川實穗

チケット購入

中谷美紀主演の舞台『猟銃』が4月2日、東京・パルコ劇場で開幕した。本作は、2011年に中谷が初舞台として挑み、各演劇賞に輝いた作品の再演。“パルコ劇場ゆかりの作品”として上演される「パルコ劇場クライマックスステージ」ラインナップの一作品。

原作は、井上靖の恋愛小説『猟銃』。三杉譲介に宛てられた手紙で構成された書簡体小説で、愛人の娘・薔子、妻・みどり、愛人・彩子の手紙から、13年間に渡る不倫が暴かれてゆく。

その三人の女性をひとりで演じるのが中谷だ。着替えは舞台上で行い、足元には薔子のシーンでは浮草の浮かぶ水辺、みどりのシーンでは玉石が敷き詰められ、彩子のシーンでは板の間が生まれる。約90分間、舞台が暗転することはなく、中谷の芝居と足元の景色だけが世界をガラリと変えていく。薔子が焚く線香の白檀の香りが客席まで漂い、ふとここがどこだかわからないような感覚に陥った。

演出は初演同様、NYメトロポリタン・オペラやシルクドソレイユの作品も手掛けるカナダ人演出家のフランソワ・ジラール。三杉譲介を無声の身体表現のみで演じるのも初演同様、カナダ人のフィジカル・アクター、ロドリーグ・プロトー。

開幕前日の4月1日には、パルコ劇場にて3人による会見が行われた。20歳の薔子の姿で登場した中谷は「5年も経つと私も人間的に成長を少しくらいはしたかなと思います。人生でたくさんの経験をしたり周囲の方々からお話をうかがう中で、3人の女性の悲しい人生をより深く味わえるようになってまいりました」と振り返った。

5年ぶりの再演について「初演のときはどちらかというとひとり芝居の意識がありました。セリフを操ることに本当に必死で。今回は稽古場でロドリーグさんと対面でお芝居をすることによって、私の感情もより深く醸成されたように思います」(中谷)。「井上靖さんの『猟銃』は限りなく深みのある作品ですので、探求は終わらないと感じました。今回再演するチャンスをいただいて、より深くディテールを掘り下げることができて、美紀さんの女優として、アーティストとしての成長を感じました」(フランソワ・ジラール)。

膨大なセリフの中で中谷が特に好きなセリフは『あなたは愛することを望みますか? あるいは愛されることを望みますか?』。この問いかけから生まれる凄絶な想いをぜひ舞台で味わってほしい。

4月24日(日)まで東京・パルコ劇場にて。その後、新潟、愛知、京都、兵庫、福岡を巡演。

取材・文:中川實穗

  • 会見より。中谷美紀  撮影:中川實穗
  • 会見より。左から、ロドリーグ・プロトー、中谷美紀、フランソワ・ジラール  撮影:中川實穗
  • 舞台『猟銃』 撮影:阿部章仁
  • 舞台『猟銃』 撮影:阿部章仁
  • 舞台『猟銃』 撮影:阿部章仁
  • 舞台『猟銃』 撮影:阿部章仁
  • 舞台『猟銃』 撮影:阿部章仁
  • 舞台『猟銃』 撮影:阿部章仁
  • 舞台『猟銃』 撮影:阿部章仁

中谷美紀のひとり三役が再び!『猟銃』開幕の関連アーティスト

  • 井上靖 お気に入りに登録
  •  

  • 中谷美紀 お気に入りに登録
  • パルコプロデュース お気に入りに登録
  •  

  • フランソワ・ジラール お気に入りに登録
  • ロドリーグ・プロトー お気に入りに登録
  •   
    お気に入りに登録を押すとお気に入り登録され、チケット情報がGETできます。
    このページ「中谷美紀のひとり三役が再び!『猟銃』開幕|チケットぴあ」上部へ
    「中谷美紀のひとり三役が再び!『猟銃』開幕」のページです。アーティスト・劇団・スポーツチームなどの最新情報はチケットぴあで!
    プライバシーポリシー外部送信ポリシーぴあ会員規約特定商取引法に基づく表示旅行業登録票・約款等動作環境・セキュリティ公演中止・延期・発売方法変更などのお知らせチケットを委託するには
    アフィリエイト募集ぴあ会社案内お問い合わせ     「ログアウト」

    チケットぴあに掲載されているすべてのコンテンツ(記事、画像、音声データ等)はぴあ株式会社の承諾なしに無断転載することはできません。

    Copyright c PIA Corporation. All Rights Reserved.