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倉本聰が封印していた幻の感動作とは? 2017/1/11 14:10配信

左から、中村龍史、倉本聰

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スポーツの感動に負けたくない。動機はシンプルだった。アスリートが流す汗と涙と疲労の分だけ感動が生まれるのだとすれば、それに負けない量を目指せばいい。理屈もわかっていた。しかし、いざ演劇で実現しようとすると、そこには想像を絶する過酷さが待っていた……。

倉本聰が、ついに幻の作品の封印を解く。1997年に富良野塾12期生卒塾公演として初演し、2009年の24期生卒塾公演まで断続的に再演を重ねながらも、富良野以外で上演することのなかった『走る』、その初めての全国ツアーに踏み切るのだ。

倉本は言う。「けが人が続出しちゃうんで、移動の多い全国公演には出せなかったんです。とにかく、ただ事じゃない厳しさなんですね。スポーツドクターに見せたら、中田がサッカーで1試合で走る量に相当すると言われたほどです」。

マラソン走者に扮した役者たちが全編に渡って走り続ける舞台。といって、ステージ上を走り回ればいいのではない。マラソン中継ではカメラが特定の走者を追えば走者は画角から消えないが、舞台で走る人物にフォーカスするには、発想の転換が必要だ。「それで考えたのが“その場走り”でした。しかも、足踏みではなくて、前へ進んでる走り方をしなくちゃいけない。実はこれがものすごく大変なんです」。

それほど過酷な舞台に、今あえて取り組む理由は何か。「年齢的に体力の面で、もう舞台はできないと思ってるので、その最後に、心残りのようにあったこの作品を全国に持っていきたいと思ったわけです」。そう話す倉本は今回、演出に中村龍史を招いた。「『マッスルミュージカル』を観て、面白いことを考える人がいるな、と。中村さんは、自分でダンスもなさるし振付師だから、筋肉の使い方とかフィジカルな面をよく知ってらっしゃる。突拍子もないひらめきでどんどん冒険する人が一緒にいてくれて、刺激を受けます」。

2010年に富良野塾が閉塾して以来、富良野GROUPとして塾のOBを中心に公演を行ってきたが、今回はオーディションを実施し、全国から40名を厳選した。中村によると「個性と体力と持久力で選ばれた出演者は、単純にアスリートだったり、個性は豊かでも芝居ができなかったり。ワークショップに1年かけて、“その場走り”に耐えうる筋肉を作っています」。一方、昭和のサラリーマンが群衆で全力疾走する場面は、各公演地ごとに公募で集まった一般男性が演じる趣向だ。「“サラリーマン走り”は、とても迫力があってエネルギッシュなシーンなので、100人集まれば100人出ていいと思ってます」と中村は言う。

富良野GROUP特別公演『走る』は、1月15日(日)に北海道・富良野演劇工場で開幕し、東京・サンシャイン劇場など全国17か所で公演を行う。

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