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マーラーが示唆する「私たちの時代が語ること」 2018/2/13 16:10配信

大野和士  (c)Rikimaru Hotta

大野和士  (c)Rikimaru Hotta

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都響の新シーズンは、音楽監督・大野和士によるマーラーの大作「交響曲第3番」で幕を開ける。2016年11月にマーラー第4交響曲を手掛けた大野が、本公演で第3交響曲を取り上げるのは自然の流れだ。声楽作品を得意とする大野が都響のマーラー演奏の新境地を拓く、象徴的な演奏となるだろう。大野和士に本作品の聴きどころを聞いた。

交響曲第1番、第2番での人間の生死の葛藤に続く作品として、交響曲第3番はそれらの苦悩を内包するかのように自然賛歌をテーマとした作品として知られている。

「マーラーは、交響曲の中にすべてを書き尽くさなければならないと言っています。交響曲のなかにミクロコスモス、宇宙があります」と語る大野。弟子の指揮者ワルターがシュタインバッハのマーラーを訪れた際に、「君はもうこの風景を見る必要はない。あれは全て曲にしてしまったから」と語ったという逸話があるが、大野はこのマーラーの言葉に複雑なメッセージが込められていると感じるという。

「この作品の作曲当時から、マーラーは先の時代を予感していました。第4楽章では、ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』から、『この世の痛みは深い』という一節を用いています。自然を謳歌し、鳥が鳴き、天上の喜びといった楽章の中に、絶望的な4楽章が存在します。マーラーはこの先の時代に人類皆が肉体的にも精神的にも疲弊していくことを予言していたのではないでしょうか」

大野の考えるこの作品の聴きどころとは。

「第1楽章から第2楽章への橋渡しが重要と考えています。第2楽章が上手くいけば、この交響曲は上手くいくんですよ。演奏者もお客様も皆集中し、30分かけて第1楽章が終わります。続く第2楽章最初の和音をどう想像して入っていくのか、そこが非常に難しい。作曲当初、マーラーは各楽章に『花々が私に語ること』『森の動物たちが私に語ること』などの標題を与えていました。お客様にはこれから『私たちの時代が語ること』という章を作るような気持ちで聴いていただくことが、この交響曲の予言に応える意味で大事だと思います」

東京都交響楽団≪マーラー(交響曲第3番ニ短調)≫は4月9日(月)東京文化会館 大ホール、4月10日(火)サントリーホール 大ホールにて。

  • 大野和士  (c)Rikimaru Hotta
  • 東京都交響楽団正面(大野和士) (c)TMSO
  • リリ・パーシキヴィ  (c)Rami Lappalainen and Unelmastudio Oy Ltd

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