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新国立劇場演劇新シーズンで「個と全体」テーマの新シリーズ開始 2019/1/25 10:10配信

小川絵梨子

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新国立劇場の2019/2020シーズンラインアップ発表記者会見が1月17日に行われ、昨秋より演劇部門の芸術監督に就任した小川絵梨子より“個人と全体“をテーマにした新シリーズ「ことぜん」やロンドンのロイヤルコート劇場とのコラボレーションによる劇作家ワークショップの開催など新たな試みが発表された。

シリーズ「ことぜん」は「個人と全体、個人と国、個人とイデオロギーを持った集団との間に起こる軋轢などを切り口にしている」というコンセプトで「“自己責任“の問題だったり、疑似右傾化みたいなことは何なのか? を考えるきっかけにしたい」と語る。Vol.1では、同劇場初登場となる五戸真理枝を演出に迎えてゴーリキー作の『どん底』を上演。Vol.2は権利上の関係でこの日、タイトルは発表されなかったが、同じく新国立劇場初登場となる瀬戸山美咲を迎える。そして掉尾を飾るvol.3では、小川自らの演出で『バグダッド動物園のベンガルタイガー』で知られる劇作家ラジヴ・ジョセフによる『タージ・マハルの帝国警備隊(仮)』が上演される。

この他、フルオーディションによる企画第2弾として千葉哲也演出で宮本研の戯曲『反応工程』が上演されるほか、子どもも大人も楽しめる作品として、小山ゆうなを演出に迎えた作品、長塚圭史(作・演出)×近藤良平(振付)による新作が2作連続で上演となる。

小川が力を込めて語ったのは、ロイヤルコート劇場とのコラボレーションによる劇作家ワークショップの企画だ。小川が同劇場を表敬訪問した際に話が出て、実現に至った。ロイヤルコート劇場の現役作家が1年の間に3回に分けて来日し、日本の若き劇作家とともに新戯曲を作り上げていく。

小川は「劇場が作品を発表するのは当然ですが、作品を“作る”機能を大事にしていきたい。新しい作品を作ることができる“場所”を作ることに価値が生まれるし、それをさらに若い世代に渡せるように、私の任期中に(仕組みや場所を)作っていけたら」と同プロジェクトに対する強い思いを口にした。

また、歴代最年少で同劇場の演劇部門芸術監督となった小川は「若い観客の獲得」も自らに課せられた仕事であると語る。とはいえ、若い人気俳優のキャスティングといった1回限りの即物的な施策ではなく「あくまでも私の好きなテイストを守りつつ、“作品の力”をつけていけるようにしたい」と今後に向けた意気込みを語った。

取材・文・撮影:黒豆直樹

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  • 新国立劇場の2019/2020シーズンラインアップ発表記者会見

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