
伊万里有
演出家の西田大輔が描く本格派ミステリーの舞台『+GOLD FISH(プラス ゴールドフィッシュ)』が5月10日(金)より東京・紀伊國屋ホールで上演される。本作は、2018年に上演され、映画も公開された『ONLY SILVER FISH』シリーズの第2弾。ミステリー仕立ての音楽劇だった舞台を、今回は新たなワンシチュエーション会話劇として上演するという。出演する伊万里有に意気込みを聞いた。
ミュージカル『刀剣乱舞』の長曽祢虎徹役をはじめ、俳優としてキャリアを重ねる伊万里。今回の出演について「前回の舞台のフライヤーが格好良くて印象に残っていました。まさか作品に携われるとは思っていなかったです」と素直な感想を言う。
伊万里が演じるのは、物静かで人前に出ることを嫌がる内気なベントーという男性。「自分とベントーはタイプが真逆な気がしますが、もしかしたらベントーなりの事情があるのかもしれない。どんな役になるのか楽しみですね」と話した。初めて共演するメンバーばかりだが「末っ子なので、先輩が多い現場は嬉しいですね。舞台はみんなでひとつの作品を作るので、周囲の温度感や空気感に合わせながら役を作っていけたら」と意気込んでいた。
伊万里は、昨年からアーティストとしても活動を開始。今年4月3日にはセカンドEP『My Love Is ...』をリリースしている。彼に言わせれば、俳優としての伊万里とアーティストとしての伊万里は「全く別だ」という。「俳優の仕事は、人と人とがチームで積み木を積み上げるような、神経を研ぎ澄ませるような感覚で、アーティストの仕事は、チームではあるけれどひとりひとりが自立して別の方向を見ているような、出来上がった考えをぶち壊すような感覚」と違いを語る。「ふたつの仕事は天秤。どちらもやっていて楽しいし、なくてはならないものです」と話していた。
最後に今回の舞台をどんな人に見て欲しいか尋ねた。すると伊万里は「ミステリーだから誰が犯人かと推測しながら見てしまうかもしれないけれど、心をまっさらにして見て欲しい舞台です。あと、舞台が好きなら、ぜひ舞台にあまり興味がない人を呼んできて欲しいですね。この記事を読んでいるあなたが広報担当です(笑)」と語った。
公演は5月19日(日)まで全14公演。出演は清水葉月、松田凌、樋口日奈(乃木坂46)、神永圭佑、粟根まこと(劇団☆新感線)ほか。チケット発売中。
文・撮影:五月女菜穂
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