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男たちのバロック。冷静と冗舌のあいだでららら♪ 2020/10/16 18:10配信

ららら♪クラシック コンサート Vol.9

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バロックはエネルギッシュだ!
「ららら♪クラシックコンサートvol.9」は、それをあらためて実感する、わくわくの一夜だった(10月14日・東京文化会館)。
NHK Eテレの「ららら♪クラシック」(毎週金曜よる9時)を楽しみにしている音楽ファンは多いだろう。ときにかなり専門的なテーマにも踏み込む、ためになる知識満載の音楽ヴァラエティだ。コンサートでは番組に登場した名曲を中心に、聴く楽しみを堪能させてくれる。番組MCの俳優・高橋克典と、フリー・アナウンサーの金子奈緒が司会を務める。
この日のテーマは「躍動するバロック音楽」。石田泰尚(ヴァイオリン)率いる硬派な男たちの弦楽アンサンブル「石田組」の繊細な響きをバックに、フルートの工藤重典とクラリネットのコハーンが、バロックの華である協奏曲を吹きまくる構成。バロック音楽をオムニバス的にいろいろ聴けるコンサートは案外少ないのだけれど、ヴィヴァルディの《四季》、C.P.E.バッハの《フルート協奏曲》、J.S.バッハの《ブランデンブルク協奏曲》、マルチェロの《オーボエ協奏曲》、コレッリの《合奏協奏曲》ほかと多彩なプログラムが18世紀の音楽を生き生きと、ヴィヴィッドに伝える。工藤がソロを吹いたC.P.E.バッハが圧倒的で、超絶技巧の連続に客席は湧いた。
トークコーナーも「ららら♪」の大事なお楽しみ。この日は出演者たちの対照的なキャラが絶妙。ダジャレ系の笑いを狙う工藤と、ハンガリー人ながら日本語が達者なコハーン。冗舌な二人に対して、石田組長はいつもどおりヤンキー系クールだ。
司会「今日も剃り込みが決まってますね」
組長「・・・」
司会「この曲の魅力は、やはりメロディの良さですか」
組長「・・・」
独特のツンデレな「間」にハマる女性ファンが続出中だ。お隣の淑女お二人もどうやら石田組の「おっかけ」らしい。
「チェンバロを弾いてる松岡あさひさんがいつも編曲してるのよね。あー、今日もディープ・パープルをやってくれないと帰れないわあ」
いやいや、今日は「ロック」じゃなくて「バロック」ですから。
ところが……。ほんとに来た! アンコールは空気が一変。ピアソラの《ブエノスアイレスの四季》に続きディープ・パープルの《紫の炎》で客席は大盛り上がり。高雅なチェンバロも入ったバロック編成でロック! しかも工藤とコハーンも共演というバトルロイヤル。工藤がヴォーカル・パートを熱く吹ききれば、コハーンもスーパーなアドリブで応酬する。もちろん、石田組はキレキレ。
こういうご時勢なのでやんやの歓声こそ上げられないものの、やまない拍手がやがて客席一体の手拍子に変わった。クラシックでは珍しい光景だ。ザッツ・エンタテインメント。心地よい興奮を味わいながら家路についた。
公演の模様は「PIA LIVE STREAM」で10月21日(水)23:59まで(アンコールを除いて)配信中。視聴券は2,000円。
(宮本明)

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