
なでしこジャパン・高倉麻子監督
6月9日、なでしこジャパンのウクライナ女子代表戦に向けた前日記者会見が行われた。高倉麻子監督が登壇し、意気込みを語った。
「4月の親善試合、5月のキャンプを経て、いよいよ五輪のムードも高まった中、今回は海外組を呼んでの親善試合。ゲームの中で微調整しながら試合を進めるところ、戦術理解を深めるところ、逆にその戦術を打ち破って個で打開していくところを見ていきたい」
『東京五輪』へ出場する18名への絞り込みについて問われると、指揮官はこう答えた。
「今回23名に絞り込んでいく時も選手一人ひとりの顔を思い浮かべた。選手に対する愛情とチームを勝たせていく冷静な目を持ちながら、しっかりした選考をしていきたい。選手のコンディションの良さは外せない。僅差のゲームに勝っていくにはメンタル面も外せない。どこを取るか最後は私の決断」
ウクライナ戦で選手に求めることを質問されると、高倉監督はこのように返答した。
「攻守にわたる戦術の確認とともに、ゲームの中でうまくいかない場合、個やグループで修正をかけていくところが見られたらいいな。勝ち切るためにゲームコントロール、より多くボールを持ちたいが、ボールではなくゲームをコントロールしないと勝てない。ゲームを支配している時間を多くしたい。明日は交代枠6人なので、途中から入る選手の役割を含めてサッカーというゲームをコントロールできればと思っている」
高倉監督の記者会見の前には、選手たちの取材対応も行われた。明日の試合へ向けてDF熊谷紗希、MF長谷川唯、FW田中美南がコメントした。
「久しぶりの合流なので個人的にはチームの中での役割を再確認し、ゲームのコントロールを意識してやりたい。チームとしては守備のオーガナイズ、時間帯でどう守るのかを話し合いながらやっていきたい」(熊谷)
「代表として試合をする上で結果は必ず必要だが、その上でチャレンジすることが大事。やられないようにするのではなく、次につながるようなミスをするのは悪いことではない」(長谷川)
「FWとしてまずは得点のところはもちろん、ゴールへ向かい続ける姿勢、起点になるところやゴール前の迫力、チャンスメイクなどをやっていきたい」(田中)
『国際親善試合』なでしこジャパン×ウクライナ女子代表は6月10日(木)・エディオンスタジアム広島にてキックオフ。『MS&ADカップ2021』なでしこジャパン×メキシコ女子代表は6月13日(日)・カンセキスタジアムとちぎにて開催。2試合ともチケット発売中。ウクライナ戦はフジテレビ系列、メキシコ戦はテレビ朝日系列にて生中継。
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